ワンデーのカラコンを24時間以上つけっぱなしにすると危険?長時間装用のリスクと正しい対処法

コンタクトレンズ、視力矯正

ワンデータイプのカラーコンタクトレンズ(カラコン)は手軽に使える一方、「朝から翌朝まで24時間以上つけても大丈夫なのか」「途中で寝なければ問題ないのか」と疑問に思うことがあります。

結論からいうと、ワンデーのカラコンを24時間以上連続して装用することは避けるべきです。途中で眠らなかったとしても、長時間装用そのものが目への負担になります。

ワンデーだから「24時間使える」という意味ではありません。「1日使い捨て」は基本的に1日のうち決められた装用時間内で使用し、外したら廃棄するという意味です。ここでは、長時間装用によって起こり得る問題や、どうしても長時間外出する日の対処法まで整理します。

ワンデーカラコンの「1日」は24時間という意味ではない

「1DAY」と書かれていると、開封してから24時間まで使用できるように感じるかもしれません。しかし、1日使い捨てコンタクトレンズは、24時間連続装用を前提とした製品ではありません。

厚生労働省が公開している1日交換終日装用ソフトコンタクトレンズの添付文書例では、標準的な終日装用時間として1日12~14時間が示され、眼科医に指示された装用時間内で使用するよう案内されています。また、起きているときに使用し、眠るときには外すこととされています。

実際に使用できる時間は製品や目の状態などによって異なるため、使用しているカラコンの添付文書に記載された装用時間と眼科医の指示を優先してください。

24時間以上つけっぱなしにすると何が問題なのか

コンタクトレンズは角膜の表面を覆います。角膜は涙などを介して酸素を取り込んでいるため、コンタクトレンズを装用すると裸眼の状態より酸素供給が低下します。

厚生労働省が公開しているコンタクトレンズの添付文書でも、レンズ装用による酸素供給の低下により、角膜上皮障害や角膜新生血管などの眼障害が発生する危険性があるとされています。

さらに日本眼科医会は、極端に長時間のコンタクトレンズ装用を眼トラブルの大きなリスクとして挙げています。「寝なければ24時間以上でも安全」ということではありません。

長時間装用で起こり得る症状

長時間装用では、乾燥感、異物感、充血、痛み、かすみなどが生じる可能性があります。最初は「少し乾いているだけ」と感じても、そのまま無理に装用を続けるのは避けたほうがよいでしょう。

コンタクトレンズでは角膜感染症にも注意が必要です。日本眼科医会では、コンタクトレンズ装用には微生物による角膜感染症のリスクがあり、指定期間を超える装用など誤った使い方が原因となることがあると説明しています。

特に強い痛み、充血、目やに、涙、まぶしさ、急な視力低下、レンズを外しても続く違和感などがある場合は、そのまま使用を続けず、早めに眼科を受診することが重要です。

途中で寝なければ大丈夫というわけではない

コンタクトレンズを装着したまま眠ることは、眼科医から連続装用を許可された対応製品を除き避ける必要があります。しかし、「寝ない」という条件だけ守れば何時間でも使用できるわけではありません。

例えば朝7時に装着して翌朝7時まで使用すれば、睡眠を取っていなくても24時間連続装用したことになります。目にとっては非常に長い装用時間です。

眠る・眠らないとは別に、製品で定められた装用時間を守ることが基本になります。

カラコンもコンタクトレンズという医療機器

度が入っていないカラコンなら普通のコンタクトレンズより気軽に使えると思われがちですが、日本では視力補正を目的としないおしゃれ用カラーコンタクトレンズも医療機器として扱われています。

日本眼科医会は、コンタクトレンズについて直接眼球に触れて使用する高度管理医療機器であり、不適切な使用によって重篤な角膜感染症を起こす可能性があるとして注意を促しています。

見た目を変える目的のカラコンであっても、目に直接装着するという点は通常のコンタクトレンズと同じです。使用時間や交換期間を守ることが大切です。

ワンデーを途中で外して休憩し、また付けるのは?

「24時間つけっぱなしがダメなら、途中で数時間外してから同じレンズを付け直せばよいのでは」と考えることもあります。しかし、ワンデータイプではこの方法も避けます。

日本コンタクトレンズ協会では、1日使い捨てコンタクトレンズは、一度目から外したものを再装用できないと案内しています。

つまり途中で目を休ませたい場合は、外したワンデーを保存して再利用するのではなく廃棄します。その後再びカラコンが必要なら、清潔な手で新しいレンズを開封して装着するのが基本です。

24時間近い外出になる日はどうすればいい?

旅行、イベント、仕事、夜行バスなどで朝から深夜・翌朝まで外出することもあります。そのような日は最初から24時間連続で装用する計画を立てるのではなく、メガネを併用するのが現実的です。

例えば朝にカラコンを装着し、製品の装用時間や眼科医の指示に従って適切なタイミングで外し、それ以降はメガネで過ごす方法があります。

どうしても後半にもカラコンが必要なら、いったん使用したワンデーは捨て、目の状態に問題がなく再装用してよい状況であれば、新しいレンズを使用します。ただし、合計装用時間についても眼科医の指示や製品の使用方法を守る必要があります。

予備のメガネを持ち歩くと安心

コンタクトレンズを日常的に使う人ほど、外出時にメガネを持っておくと安心です。目が乾燥したり痛くなったりした場合に、「見えなくなるからレンズを外せない」という状況を防げます。

特に長時間のイベント、旅行、夜勤などでは、メガネと未開封の予備レンズを用意しておくと対応しやすくなります。

カラコンを外した後に目へ違和感が残っている場合は、新しいレンズへ交換して装用を続けるのではなく、その日の装用を中止するほうが安全です。

もしすでに24時間以上つけてしまった場合

すでに長時間装用してしまった場合は、「ここまで使ったからもう少し大丈夫」とさらに装用時間を延ばさないことが重要です。手を石けんでよく洗い、清潔な状態でレンズを外します。

外したワンデーカラコンは再利用せず廃棄します。その後は目を休ませ、異常がないか確認してください。

痛み、強い充血、視界のかすみ、目やに、涙が止まらない、視力が落ちたなどの症状がある場合は、自己判断で翌日まで様子を見るのではなく、眼科へ相談してください。日本眼科医会も、違和感や充血、痛み、視力低下などがある場合には直ちにコンタクトレンズの使用を中止し、早急に眼科専門医を受診するよう案内しています。

乾燥してレンズが外しにくい場合は無理に引っ張らない

長時間カラコンを装用すると目が乾燥し、レンズが外しにくく感じることがあります。その状態で強引につまんだり、目を強くこすったりするのは避けましょう。

まばたきをして涙をなじませるなどしてから、製品の説明書に記載された方法で取り外します。コンタクトレンズ装用中に使用できる人工涙液などについては、眼科医や薬剤師へ確認すると安心です。

どうしても外れない、強い痛みがある、目を開けにくいといった場合は無理をせず眼科へ相談してください。

カラコンを安全に使うために守りたいポイント

カラコンによる目のトラブルを防ぐには、「痛くなったら外せばいい」と考えるのではなく、症状がなくても正しい使い方を続けることが重要です。

  • 使用している製品の装用時間を守る
  • 眼科医から指示された装用時間を守る
  • ワンデーは1日ごとに新品へ交換する
  • 一度外したワンデーを再使用しない
  • 装用したまま眠らない
  • レンズを触る前には手を石けんで洗う
  • 異常を感じたらすぐレンズを外す
  • 定期的に眼科で目の状態を確認する

特に「今まで長時間つけても何ともなかった」という経験だけで安全性を判断しないことが大切です。目のトラブルには、自覚症状が現れるまで気付きにくいものもあります。

「1日使い捨て」と「連続装用」は別物

コンタクトレンズには「終日装用」と「連続装用」という違いがあります。日本コンタクトレンズ協会によると、連続装用コンタクトレンズは眼科医が許可する期間内であれば眠っている間も装用を続けられるタイプです。

一方、一般的な1日使い捨てレンズは、一度外した後は捨てて再使用しないレンズです。「1DAY」という表示だけを見て、24時間連続装用できるレンズだと解釈しないよう注意が必要です。

自分が使っているカラコンがどのような装用方法で承認されているか分からない場合は、箱や添付文書を確認し、不明点は眼科医へ相談しましょう。

まとめ:ワンデーカラコンを24時間以上使うのは避けよう

ワンデーのカラコンは「24時間使えるレンズ」ではなく、24時間以上の連続装用は避ける必要があります。寝なかったとしても、極端な長時間装用は目への負担や眼障害のリスクにつながります。

使用できる時間は製品や目の状態によって異なるため、使用中の製品の添付文書と眼科医から指示された装用時間を守りましょう。また、ワンデーは一度外したら再使用せず廃棄するのが基本です。

長時間の外出が予定されている日は、カラコンだけで乗り切ろうとせずメガネを用意しておくと安心です。すでに長時間装用していて、痛み、充血、視力低下、強い違和感などがある場合はレンズを外し、早めに眼科を受診してください。

[参照] 一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

[参照] 公益社団法人 日本眼科医会「防ごう目のトラブル!!コンタクトレンズの眼合併症」

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