過去にWAIS-IVやAQ、CAARSなどの心理検査を受けたものの、その後に医療機関を受診できず時間が経ってしまったという方は少なくありません。検査結果が手元にある場合、「今からでも診断につなげてもらえるのか」「もう一度検査を受け直す必要があるのか」と不安になることがあります。
心理検査は診断を考えるうえで重要な資料の一つですが、診断は検査結果だけで決まるものではありません。この記事では、数年前に受けた心理検査結果を持って受診する場合の流れや、WAIS-IV・AQ・CAARSの扱われ方について解説します。
WAIS-IVやAQ・CAARSの検査結果は2年後でも診断の参考になるのか
WAIS-IV、AQ、CAARSなどの心理検査は、知能特性や発達特性、注意や衝動性などを評価するために利用されます。これらの検査結果は、その時点での認知特性や傾向を記録した資料なので、2年経過したから完全に無効になるというものではありません。
特にWAIS-IVのような知能検査は、本人の認知プロフィールを把握する目的で使用されるため、過去の結果でも医師が診断を検討する際の参考資料になる場合があります。
ただし、診断は検査結果だけで判断されるものではありません。現在困っている症状、幼少期からの特徴、生活上の困難、本人や家族からの情報などを総合して医師が判断します。
発達障害の診断では心理検査以外の情報も重要
発達障害の診断では、心理検査の数値だけを見るのではなく、日常生活でどのような困りごとがあるかが重要になります。
例えば、WAIS-IVで得意・不得意の差が見られたとしても、それだけで発達障害と診断されるわけではありません。仕事、人間関係、学校生活、家事などでどのような影響が出ているかを確認します。
そのため、2年前の検査結果を持参して受診した場合でも、医師は現在の状態を確認したうえで診断や支援方法を検討することになります。
2年前に受けた心理検査結果を持って病院を受診する場合の流れ
以前紹介された心療内科を受診できていなかった場合でも、まずは予約時に「過去にWAIS-IV、AQ、CAARSを受けており、結果資料があります」と伝えるとスムーズです。
受診時には、心理検査の結果報告書や検査センターから渡された資料があれば持参しましょう。検査内容や評価者の所見が記載されている場合、医師が状態を把握しやすくなります。
例えば、2年前の検査結果に加えて、現在「仕事でミスが多い」「人とのコミュニケーションで困っている」「集中が続かない」といった具体的な困りごとを伝えることで、より適切な評価につながります。
再検査が必要になるケースとは
過去の検査結果がある場合でも、医療機関によっては診断のために追加の評価を行うことがあります。
例えば、検査結果の詳細な資料がない場合や、現在の状態と2年前の状態に大きな変化がある場合、医師が改めて心理検査や問診を提案することがあります。
また、心理検査には実施間隔の影響もあります。短期間で同じ検査を繰り返すと練習効果が出る可能性があるため、必要性を医師が判断します。
診断を受けるまでに準備しておくとよいこと
受診前に、自分が困っていることや過去から続いている特徴を整理しておくと診察が進みやすくなります。
具体的には、子どもの頃の様子、学校生活で苦労したこと、仕事で困っていること、人間関係の悩み、集中力や忘れ物の傾向などを書き出しておくと医師に伝えやすくなります。
また、心理検査を受けた理由や、検査後に説明された内容も思い出せる範囲で整理しておくと、診断の参考になります。
まとめ
WAIS-IV、AQ、CAARSなどの心理検査を2年前に受けていても、その結果が診断の参考資料として利用される可能性はあります。
ただし、発達障害などの診断は心理検査の結果だけで決まるものではなく、現在の困りごとや生活状況、これまでの経過を含めて医師が総合的に判断します。
検査結果が手元にある場合は、まずは医療機関へ相談し、資料を持参して現在の状態を伝えることが大切です。時間が経ってしまったことだけを理由に受診を諦める必要はありません。


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