近視でメガネやコンタクトレンズを使用している人の中には、「近視だけだと思っていたけれど、物が二重に見える」「文字がにじむように見える」と感じることがあります。こうした見え方には、近視だけではなく乱視が関係している場合があります。
近視と乱視は別の種類の屈折異常ですが、同時に存在することは珍しくありません。この記事では、近視の人に乱視が入る可能性や、二重に見える原因、メガネやコンタクトレンズで確認するポイントについて分かりやすく解説します。
近視の人に乱視があることは珍しくない
近視とは、目に入った光が網膜より手前で焦点を結んでしまい、遠くのものがぼやけて見える状態です。一方、乱視は角膜や水晶体の形状が均一な球面ではなく、方向によってカーブが異なることで、光が一点に集まりにくくなる状態です。
近視の人が必ず乱視を持っているわけではありませんが、近視と乱視が同時にある人は多くいます。眼科で視力検査をした際に「近視だけでなく乱視もあります」と説明されるケースも珍しくありません。
例えば、メガネの度数表に「SPH(球面度数)」だけでなく「CYL(円柱度数)」や「AXIS(乱視軸)」という項目がある場合、乱視の矯正が入っている可能性があります。
近視と乱視では見え方に違いがある
近視の場合、遠くの文字や景色が全体的にぼやけて見えることが一般的です。近くのものは比較的見やすいことが多く、メガネやコンタクトレンズでピントを合わせることで改善できます。
一方で乱視がある場合は、文字がにじんだり、線が二重に見えたり、夜間のライトが伸びて見えたりすることがあります。
例えば、黒い文字を見たときに「輪郭がぼやけるだけ」ではなく、「文字の横に影のようなものが見える」「縦方向や横方向に線が重なって見える」と感じる場合は、乱視による影響の可能性があります。
裸眼で文字が二重に見える原因は乱視だけとは限らない
裸眼で文字や物が二重に見える場合、乱視が原因のひとつとして考えられます。しかし、二重に見える症状には、ほかにもさまざまな原因があります。
例えば、左右の目の視力差、ドライアイによる角膜表面の乱れ、疲労によるピント調節機能の低下などでも、一時的に見え方が不安定になることがあります。
また、片目を隠した状態でも二重に見える場合と、両目を開けた状態でだけ二重に見える場合では原因が異なることがあります。見え方の変化が続く場合は、自己判断せず眼科で検査を受けることが大切です。
乱視があるか確認する方法
乱視の有無は、自分の感覚だけで正確に判断することは難しいため、眼科や眼鏡店で検査を受けるのが確実です。視力検査では、近視の度数だけでなく乱視の度数や方向も測定できます。
メガネを使用している場合は、レンズの処方箋や購入時のデータを確認すると、乱視矯正が入っているか分かることがあります。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| SPH(球面度数) | 近視・遠視の度数 |
| CYL(円柱度数) | 乱視の度数 |
| AXIS(軸) | 乱視の方向 |
コンタクトレンズの場合も、乱視用コンタクトレンズには専用の度数や軸が設定されています。普通の近視用コンタクトで見え方に違和感がある場合、乱視の矯正が必要な可能性があります。
近視用コンタクトを使っていても見えにくい場合に確認したいこと
近視用コンタクトレンズを装用しているのに、文字がにじむ、夜になると見えにくい、目が疲れるという場合は、度数が合っていない可能性があります。
特にコンタクトレンズは、メガネと違って目の表面に直接装着するため、乾燥やレンズのずれによって見え方が変化することがあります。
例えば、以前作ったコンタクトを何年も使い続けている場合、目の状態が変化して現在の度数と合わなくなっていることがあります。定期的な検査で現在の目に合ったレンズを選ぶことが重要です。
乱視がある場合のメガネやコンタクトレンズの選び方
乱視が軽度であれば、生活上大きな不便を感じない人もいます。しかし、文字を見る作業が多い人、運転をする人、夜間に光を見る機会が多い人では、乱視を適切に矯正することで見え方が楽になる場合があります。
メガネでは乱視用レンズによって光のズレを補正します。コンタクトレンズでは、乱視用のトーリックレンズを使用することで乱視の方向に合わせた矯正を行います。
例えば、パソコン作業で文字がぼやける、夜の信号や車のライトがまぶしく感じるといった場合は、単純に近視の度数を上げるだけでは改善しないことがあります。乱視の検査も含めて確認すると原因が分かりやすくなります。
急に二重に見える場合は早めに受診する
昔から裸眼でぼやける、コンタクトを外すと二重に見えるという状態であれば、近視や乱視などの屈折異常による可能性があります。
しかし、今まで問題なく見えていたのに突然二重に見えるようになった場合や、片目だけ急に見え方が変化した場合は、目の病気などが関係している可能性もあります。
視界の変化が急に起こった、目の痛みがある、視野が欠ける、強い頭痛を伴うなどの場合は、できるだけ早めに眼科で相談しましょう。
まとめ:近視でも乱視が入っている可能性は十分にある
近視の人でも乱視を併発していることは珍しくありません。特に、裸眼で文字が二重に見える、光がにじむ、線が重なって見えるといった症状がある場合は、乱視が関係している可能性があります。
ただし、二重に見える原因は乱視だけではなく、目の乾燥や疲れ、左右の視力差などさまざまです。正確な原因を知るには、眼科で視力検査や屈折検査を受けることが最も確実です。
現在使用しているメガネやコンタクトレンズで見え方に違和感がある場合は、度数が合っているか、乱視の矯正が必要かを確認して、自分の目に合った視力補正を選ぶようにしましょう。


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