フェイスマスクを使った直後に顔がヒリヒリしたり、エッセンスが付着した手まで刺激を感じたりした場合は、「美容成分が効いている反応」と考えてそのまま使用を続けるのではなく、いったん使用を中止することが大切です。
化粧品による皮膚トラブルには、刺激によって起こる刺激性接触皮膚炎や、特定成分へのアレルギー反応として起こるアレルギー性接触皮膚炎などがあります。日本皮膚科学会も、化粧品による接触皮膚炎には複数のタイプがあると解説しています。日本皮膚科学会[参照]
また、大容量タイプのフェイスマスクを開封してから長期間経過している場合は、肌との相性だけでなく保管期間や保管状態も確認する必要があります。原因を自己判断でアレルギーと決めつけることはできませんが、ヒリヒリする製品を再度試して原因確認をするのは避けましょう。
パックでヒリヒリするのはアレルギーとは限らない
フェイスマスクを使った直後のヒリヒリ感には、アレルギー性接触皮膚炎だけでなく、刺激性接触皮膚炎なども考えられます。日本皮膚科学会によると、接触皮膚炎ではかゆみやヒリヒリ感を伴い、赤み、ぶつぶつ、水ぶくれなどが現れることがあります。日本皮膚科学会・接触皮膚炎[参照]
刺激性接触皮膚炎は、皮膚に接触した物質による刺激で炎症が生じるものです。一方、アレルギー性接触皮膚炎では特定の物質に対する免疫反応が関係します。症状の出方だけで両者を確実に区別することは難しく、必要に応じて皮膚科で診察やパッチテストなどが検討されます。
顔だけでなく、エッセンスが付いた手にも同様の刺激が出たという状況は、少なくともその製品との接触に関連した反応を考える材料にはなります。ただし、それだけで「特定成分のアレルギー」と診断することはできません。
開封後半年の大容量パックは使用をやめたほうがよい
フェイスマスクは未開封時と開封後で保管条件が異なります。開封すると空気や手などに触れる機会が増えるため、メーカーが案内する開封後の使用方法・期間を守ることが重要です。
ルルルン公式サイトでは、現在の商品について「開封後はなるべく早めに使用」と案内しているものがあります。また、一部のチャック式商品では開封後80日以内という具体的な案内も確認できます。ルルルン公式・保管上の注意[参照]
商品によって容器や注意事項が異なるため一律に80日とはいえませんが、開封から半年経過した大容量パックで刺激症状が出たのであれば、その製品は再使用せず処分するのが無難です。「まだ液が残っている」「見た目や匂いは普通」という理由だけで安全とは判断できません。
ヒリヒリした直後にすること
使用中に明らかなヒリヒリ感を感じた場合は、まずフェイスマスクを外して使用を中止します。肌に残ったエッセンスが刺激になっている可能性があるため、こすらず、ぬるめの流水などでやさしく洗い流すのが基本です。手にも付着して刺激があるなら手も洗います。
その後は、刺激の強いスキンケアを重ねないようにします。スクラブ、ピーリング、レチノール、高濃度の酸を含む化粧品などは、炎症が疑われる皮膚へ追加刺激になる可能性があります。
また、「もう一度少しだけ付ければ原因が分かる」と同じパックを顔や腕へ塗り直すのは避けましょう。皮膚科で原因物質を調べる場合には、医師の判断で適切な方法が選択されます。
ルルルン公式も刺激が出た場合は使用中止を案内している
ルルルン公式の使用上の注意では、肌に異常が生じていないか確認しながら使用し、赤み、腫れ、かゆみ、刺激などの症状が現れた場合には使用を中止し、皮膚科専門医などへ相談することをすすめています。ルルルン公式・使用上の注意[参照]
つまり、パック中にヒリヒリする状態は「10分使う商品だから10分まで我慢する」と考えるものではありません。使用時間の目安よりも肌の異常を優先し、違和感があれば途中でも外します。
以前は同じ商品を問題なく使えていた場合でも、今回も安全とは限りません。皮膚の状態は乾燥、日焼け、摩擦、ほかのスキンケアなどでも変化しますし、アレルギー性接触皮膚炎も過去に使えたという事実だけでは否定できません。
すぐ皮膚科へ行くべき症状と様子を見られるケース
軽いヒリヒリ感だけで、洗い流した後に速やかに治まり、赤みや腫れなども残っていない場合まで、必ずその瞬間に救急受診が必要とは限りません。ただし、症状が続く場合や皮膚症状が現れている場合は皮膚科へ相談するのが適切です。
特に赤みが強くなる、顔が腫れる、まぶたが腫れる、水ぶくれやジクジクが出る、強い痛み・かゆみが続く、翌日になっても改善しない、症状の範囲が広がるといった場合は、早めの皮膚科受診を検討してください。
一方、唇・舌・喉が腫れる、息苦しい、ゼーゼーする、意識が遠のく、全身に急速に症状が広がるなど、重いアレルギー反応を疑う症状がある場合は通常の皮膚科予約を待つ状況ではありません。緊急性が高いため119番への連絡を含め、速やかに医療につなげる必要があります。
受診するときはパックの商品情報を残しておく
皮膚科を受診する可能性がある場合は、原因と思われるパックの商品名、成分表示、購入時期、開封時期などが分かるようにしておくと役立ちます。使用した製品そのものを再使用する必要はありませんが、パッケージや成分表示を写真に残しておくと説明しやすくなります。
「何時ごろ使用したか」「何分ほど付けていたか」「何分後からヒリヒリしたか」「顔以外のどこに症状が出たか」「赤み・腫れ・かゆみがあったか」などもメモしておきましょう。皮膚症状が見える場合は、時間経過が分かるよう写真を撮っておく方法もあります。
ほかにも同日に新しい洗顔料、美容液、レチノール、ピーリング剤、ヘアカラーなどを使っていれば医師へ伝えます。複数の製品を使っていると、原因がフェイスマスクだけとは限らないためです。
今後パックを使うときに注意したいこと
大容量パックは1枚入りの商品とは違い、開封後に何度も容器を開閉します。使用後はメーカーの指示どおりしっかり密閉し、高温・低温や直射日光を避けて保管し、開封後の使用目安を守りましょう。
また、マスクを取り出す前には手を清潔にし、一度取り出したマスクを容器へ戻さないことも重要です。ルルルン公式も、一度取り出したマスクを袋へ戻さないよう案内しています。ルルルン公式[参照]
新しい化粧品で刺激が心配な場合は、メーカーの注意事項も確認してください。ルルルンでは、化粧品にかぶれやすい人について、使用前に腕の内側などで試して翌日に赤みやかゆみがないか確認する方法を案内している商品があります。ただし、今回のようにすでに異常が出た製品を自分で再テストすることとは別です。
まとめ:ヒリヒリしたパックは使用を中止し、開封半年なら再使用しない
フェイスマスクを付けて顔や手がヒリヒリした場合、刺激性接触皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎などの可能性があります。ただし、症状だけでアレルギーかどうかを断定することはできません。
まずパックを外して肌に残った液をやさしく洗い流し、同じ製品は再使用しないことが重要です。特に開封から半年経過している大容量パックであれば、メーカーが開封後の早めの使用や、一部商品では80日以内の使用を案内していることを踏まえても、残りを使い切ろうとしないほうがよいでしょう。
軽い刺激が洗浄後すぐ治まった場合に必ず緊急受診が必要とは限りませんが、赤み・腫れ・痛み・かゆみが続く、悪化する、水ぶくれなどが出る場合は皮膚科へ相談してください。呼吸困難や唇・舌・喉の腫れなど全身性の重い症状があれば、皮膚科の通常診療を待たず緊急対応が必要です。


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