レーシックは怖い?手術中の痛み・失敗のリスク・後遺症と受ける前に知っておきたいこと

コンタクトレンズ、視力矯正

レーシック(LASIK)は、レーザーを使って角膜の形を変え、近視・遠視・乱視などを矯正する屈折矯正手術です。メガネやコンタクトレンズへの依存を減らせる可能性がある一方、「目にレーザーを当てる」「角膜を削る」と聞くと怖く感じる人も少なくありません。

レーシックは適応検査を受けたうえで行われる医療ですが、リスクがまったくない手術ではありません。一時的な違和感やドライアイだけでなく、見え方に関する問題や感染症などの合併症が起こる可能性もあります。

大切なのは「怖い手術だから避ける」「簡単な手術だから大丈夫」と両極端に考えるのではなく、実際に何をする手術なのか、どのようなリスクがあるのか、自分に適しているのかを理解して判断することです。

レーシックでは目に何をする?

レーシックでは角膜にフラップと呼ばれる薄いふたのような部分を作り、それをめくった状態でレーザーを照射して角膜の形状を変え、最後にフラップを元の位置へ戻します。角膜の屈折力を変えることで、網膜に適切にピントが合うよう調整する仕組みです。

手術前には角膜の厚さや形、屈折度数、眼の状態などを検査し、レーシックを行えるか判断します。希望すれば誰でも受けられるわけではなく、角膜の状態や近視の程度、眼疾患などによって適応外になる場合があります。

日本眼科学会は屈折矯正手術についてガイドラインを公表しており、手術の適応や術前検査などについて基準を示しています。日本眼科学会 屈折矯正手術のガイドライン[参照]

レーシックの手術中は痛い?見えているのが怖い?

レーシックでは通常、点眼による局所麻酔を使用します。そのため手術中に強い痛みを感じることは一般的ではありませんが、目の周囲を固定された感覚や圧迫感、触られているような感覚などを感じることはあります。

また「目の手術なのだから、レーザーや器具が全部くっきり見えるのでは」と想像する人もいますが、手術中の視界は普段の見え方とは異なります。光が見えたり、一時的に視界がぼやけたり暗く感じたりすることがあります。

痛みに対する不安よりも、「目を動かしたらどうしよう」「手術していることを意識するのが怖い」という心理的な緊張を強く感じる人もいます。不安が強い場合は、手術前の診察で実際の手順や手術中に何が見えるのかまで確認しておくとよいでしょう。

レーシックにはどんなリスク・後遺症がある?

レーシック後には、ドライアイ、光がまぶしく感じるグレア、夜間に光の周囲がにじんで見えるハローなどが生じることがあります。時間の経過とともに改善する場合もありますが、症状の程度や経過には個人差があります。

また、期待した視力まで矯正できない、過矯正・低矯正になる、視力が再び変化するなどの可能性もあります。まれではあるものの、感染症、炎症、角膜の問題など、より重大な合併症についても手術前に説明を受ける必要があります。

米国FDAもLASIKについて、ドライアイ、グレア、ハロー、複視などの視覚症状や、追加治療が必要になる可能性などを説明しています。FDA LASIKのリスク[参照]

「失敗して失明するのでは」という不安はどう考える?

目の手術という性質上、失明への恐怖を持つのは自然ですが、「レーシックをすると失明しやすい」と単純に考えるのも正確ではありません。一方で、手術である以上、重大な合併症の可能性をゼロとはいえません。

そのため「失明する確率だけ」を確認するより、自分の角膜がレーシックに適しているか、術後に起こり得る症状は何か、その施設では合併症が起きた場合にどのような対応をするのかまで確認することが重要です。

レーシックは健康な目に行うことも多い選択的な手術なので、メリットだけでなく、手術を受けずメガネやコンタクトレンズを続ける選択肢も含めて比較する必要があります。

レーシックを受けられない・慎重に判断したほうがよい人もいる

レーシックはすべての近視の人に適しているわけではありません。角膜の厚さや形状、屈折度数、年齢、近視の安定性、眼疾患や全身疾患などによっては、レーシック以外の方法が検討されたり、屈折矯正手術そのものが適さなかったりすることがあります。

また若い時期にレーシックを受けて遠くがよく見えるようになっても、加齢による老眼まで永久に防げるわけではありません。将来的にメガネが一切不要になることを保証する手術ではない点も理解しておく必要があります。

レーシック以外にもPRKなどの角膜屈折矯正手術や、眼内にレンズを挿入するICLなどがあります。それぞれ適応やメリット、リスク、費用が異なるため、「レーシックをするかしないか」だけではなく、自分に適した選択肢を眼科医と検討します。

怖いと感じる人ほど手術前に確認しておきたいこと

レーシックを検討する場合、価格や広告だけで医療機関を決めるのではなく、術前検査と説明を十分に受けることが大切です。その場ですぐ契約する必要はなく、不明点が残るなら一度持ち帰って考えても構いません。

確認したい項目 具体的な内容
適応 自分の角膜・度数でレーシックが適切な理由
リスク ドライアイ、ハロー・グレアなどの可能性
矯正結果 期待できる視力と過矯正・低矯正の可能性
代替方法 メガネ、コンタクト、PRK、ICLなどとの比較
術後対応 定期検診や異常時の診療体制
追加治療 再矯正が必要になった場合の対応

例えば「ドライアイがもともと強い」「夜間運転を頻繁にする」「仕事上、非常に精密な見え方が必要」といった事情も重要です。生活スタイルまで医師へ伝えることで、術後の見え方についてより具体的な説明を受けやすくなります。

まとめ:レーシックは「怖くない」と言い切るよりリスクを理解して選ぶ

レーシックは点眼麻酔を使用して行われる屈折矯正手術で、手術中に強い痛みが生じることは一般的ではありません。一方、目を固定される感覚や視界の変化などに心理的な怖さを感じる人はいます。

さらに、レーシックはリスクゼロの手術ではなく、ドライアイ、ハロー・グレア、期待した矯正結果にならない可能性、感染症などの合併症について理解したうえで受ける必要があります。

「レーシックは怖いのか」という点は、不安の感じ方によっても変わります。重要なのは怖さを無理に打ち消すことではなく、適応検査を受け、メリット・デメリット・代替方法について眼科医から十分な説明を受けることです。そのうえで納得できなければ手術を受けないという選択も含め、自分に合った視力矯正方法を決めるのがよいでしょう。

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