犬・猫アレルギー検査の費用はいくら?保険適用の条件・検査方法・受診科まで解説

花粉症、アレルギー

犬や猫と接する環境で、目や皮膚のかゆみ、鼻水、くしゃみ、じんましんなどが繰り返し起こる場合、犬・猫由来のアレルゲンが関係している可能性があります。原因を調べる方法の一つが、医療機関で受けられるアレルギー検査です。

犬・猫アレルギーの検査費用は、検査する項目数や検査方法、健康保険が適用されるかどうかによって変わります。特に仕事などで日常的に犬や猫と接する人は、単に検査結果だけを見るのではなく、症状が起こる場所やタイミングも含めて医師に相談することが重要です。

犬・猫アレルギーの検査費用はどのくらい?

犬や猫のアレルギーを調べる際によく行われるのが、採血による特異的IgE抗体検査です。血液中に特定のアレルゲンに反応するIgE抗体がどの程度存在するかを調べます。

診療報酬上、特異的IgE検査は抗原の種類ごとに算定され、複数項目を同時に調べる場合には上限も設定されています。そのため、犬と猫だけを調べる場合と、ダニ・ハウスダスト・花粉などをまとめて調べる場合では検査費用が異なります。

症状があり、医師が診断のために必要と判断して検査する場合は健康保険の対象になることがあります。一般的な3割負担の人であれば、検査そのものに加えて初診料・再診料などがかかるため、実際の窓口負担は検査項目によって数千円程度になることがあります。ただし、医療機関、検査項目数、追加検査、処方の有無などで金額は変わるため、受診前に医療機関へ確認するのが確実です。

犬と猫だけを指定して検査することもできる

アレルギー検査というと数十種類を一度に調べる検査をイメージするかもしれませんが、疑われるアレルゲンを選択して検査する方法もあります。犬では犬皮屑、猫では猫皮屑などに対する特異的IgEを調べることができます。

例えば、普段の生活では問題がないのに、犬や猫が多数いる職場へ行ったときだけ目がかゆくなる、皮膚がかゆくなるといったケースでは、その状況を診察時に詳しく伝えることが診断の手掛かりになります。

一方、ペットショップなどでは犬・猫だけでなく、ハウスダスト、ダニ、カビ、清掃用品など複数の要因に接触します。そのため、最初から「犬アレルギーに違いない」と決めつけず、いつ、どこで、どのような症状が出るのかを医師へ伝えたうえで検査項目を決めることが大切です。

保険適用になる場合と自費になる場合の違い

アレルギー症状があり、診断や治療のために医師が必要と判断して実施する検査は、健康保険が適用される場合があります。一方、「症状はないが自分が何のアレルギーを持っているのか全部調べたい」といった健康診断的な目的では、自費診療となる可能性があります。

そのため、症状がある人は単に「アレルギー検査をしてください」と申し込むより、診察で具体的な症状を説明することが重要です。

例えば「勤務開始から数時間すると目がかゆくなる」「猫のケージを掃除した後にじんましんのような発疹が出る」「休日には症状が軽くなる」など、発症する状況を具体的に伝えると医師も原因を検討しやすくなります。

アレルギー検査は何科を受診すればいい?

犬・猫アレルギーが疑われる場合は、アレルギー科、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科などが候補になります。ただし、すべての医療機関が同じ種類のアレルギー検査に対応しているわけではありません。

皮膚のかゆみやじんましんが中心なら皮膚科、鼻水・鼻づまり・くしゃみが中心なら耳鼻咽喉科など、主な症状に合わせて選ぶ方法もあります。複数の症状がある場合は、アレルギー科を掲げる医療機関を探すのも一つの方法です。

受診前に医療機関のWebサイトを確認するか、「犬と猫のアレルギーについて特異的IgE検査を受けられますか」と問い合わせておけば、検査可能かどうかを確認できます。

検査結果が陽性でも原因が確定するとは限らない

アレルギー検査で特に注意したいのが、血液検査の数値だけでアレルギーの有無を自己判断しないことです。特異的IgEが陽性でも、実際に犬や猫と接触した際に症状が出ない人もいます。逆に、検査結果だけでは症状の原因を完全に説明できない場合もあります。

医師は検査結果に加えて、症状の種類、発症する場所、犬や猫との接触状況、発症までの時間などを総合して判断します。

職場でのみ症状が出る場合には、「出勤してから何時間後に症状が始まるか」「犬と猫のどちらに接したときに強いか」「休日には改善するか」といった記録を数日から数週間つけておくと、診察時に役立つことがあります。

息苦しさとじんましんがある場合は検査費用より受診を優先する

目や皮膚のかゆみだけではなく、息苦しさ、呼吸困難、強いせき、ゼーゼーする症状などを伴う場合は注意が必要です。厚生労働省の資料でも、じんましんなどの皮膚症状と息苦しさなどの呼吸器症状はアナフィラキシーでみられる症状として挙げられています。

特に、急に息が苦しくなる、のどが締まる感じがする、声がかすれる、顔色が悪い、意識がもうろうとするといった症状がある場合には、通常の外来予約を待つ状況ではない可能性があります。強い呼吸器症状がある場合には速やかな医療対応が必要であり、緊急性が高いと感じた場合は119番通報を含めて対応してください。

症状が現在は治まっていても、仕事中に息苦しさやじんましんを繰り返しているのであれば、検査だけを目的にせず、症状そのものについて早めに医師へ相談することが大切です。[参照]厚生労働省・アナフィラキシーに関する資料

受診前に整理しておくとよい情報

アレルギーの診察では、検査結果だけでなく症状が出る状況が重要な情報になります。受診前に簡単なメモを作っておくと説明しやすくなります。

  • 症状が出始めた時期
  • 目、鼻、皮膚、呼吸など症状が出る場所
  • 犬と猫のどちらに接したときに症状が強いか
  • 職場に入ってから症状が出るまでの時間
  • 休日や長期休暇中に症状が改善するか
  • 掃除やブラッシングなど特定の作業後に悪化するか
  • これまでのアレルギーや喘息の有無
  • 服用している薬

じんましんのような皮膚症状は診察時には消えていることもあるため、安全に撮影できる状況であれば症状が出たときの写真を残しておくことも診察の参考になる場合があります。

まとめ:犬・猫アレルギーの検査費用は検査項目と保険適用の有無で変わる

犬・猫アレルギーは、採血による特異的IgE検査などで調べることができます。症状があり医師が診断上必要と判断した検査では健康保険が適用される場合があり、3割負担であれば初診料などを含めて数千円程度になるケースがありますが、実際の金額は検査項目数や医療機関によって異なります。

犬・猫だけを調べることもできますが、職場にはダニ、ハウスダスト、カビなど別の原因が存在する可能性もあるため、自己判断で検査項目を絞りすぎず医師と相談して決めるのが適切です。

そして、息苦しさとじんましんなど複数の症状が出ている場合は、費用を調べてから様子を見るより医療機関への相談を優先してください。検査は原因を探すための手段の一つであり、症状と検査結果を医師が総合的に評価することが、その後の仕事や生活での対策を考えるうえでも重要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました