以前は夢中になって読めていた小説が、ある時期から急に読めなくなることがあります。特に双極性障害など心の状態に波がある場合、集中力や興味の持ち方が変化し、好きだった読書が負担に感じられることもあります。
しかし、本が読めなくなったことは「もう読書ができない」という意味ではありません。この記事では、読書ができない時期に起こりやすい理由や、読書との距離の取り方、再び楽しむための工夫について解説します。
双極性障害で読書が難しくなることがある理由
双極性障害では、気分やエネルギーの状態が変化します。その影響で、集中力、思考力、興味や意欲にも変化が出ることがあります。
小説を読むには、文章を追いながら登場人物や物語を頭の中で整理する力が必要です。そのため、気分が落ち込んでいる時期や疲れやすい時期には、以前は楽しめていた読書が難しく感じられる場合があります。
例えば、数ページ読んでも内容が頭に入らない、文章を目で追うだけで疲れる、読みたい気持ちはあるのに本を開く気力が出ない、といった状態になることがあります。
読書ができない期間があっても「読めなくなった」と決めつけなくてよい
好きだったことができなくなると、「自分はもう以前のように戻れないのでは」と不安になることがあります。しかし、心身の状態によって一時的にできなくなることは珍しくありません。
読書への興味や集中力は、体調や気分の安定によって変化します。調子が戻ることで、自然にまた本を楽しめるようになる人も多くいます。
読書好きだった経験そのものがなくなるわけではありません。今は読めない時期ではなく、「読書との付き合い方を変える時期」と考えることもできます。
本が読めない時期に試したい読書との付き合い方
読書を以前と同じ量こなそうとすると、できない自分を責めてしまうことがあります。そのため、ハードルを下げることが大切です。
例えば、長編小説ではなく短編集やエッセイを選ぶ、1日数ページだけ読む、好きだった本を再読するなど、負担の少ない方法から始めることがおすすめです。
また、紙の本を読むことが難しい場合は、朗読サービスやオーディオブックを利用する方法もあります。目で読むことが疲れる時でも、物語に触れる方法はあります。
読書アカウントやSNSとの距離の取り方
読書好きな人の投稿を見ることで刺激をもらえる一方、読めない時期には「みんな読んでいるのに自分だけできない」と苦しくなることもあります。
その場合は、アカウントを完全に削除したり、すべてアンフォローしたりする必要はありません。一時的にミュート機能を使うなど、自分の気持ちが楽になる距離感を作る方法もあります。
例えば、読書情報を見ることが楽しみになる時期もあれば、負担になる時期もあります。その時々の自分の状態に合わせてSNSとの関わり方を調整することが大切です。
読書以外の方法で物語を楽しむ選択肢
小説を読むことが難しい時期でも、物語を楽しむ方法は他にもあります。
映画やドラマを見る、漫画を読む、短い文章を読む、誰かの感想を読むなども、作品の世界に触れる方法の一つです。
大切なのは「小説を読めなければ読書好きではない」と考えないことです。好きなものとの関わり方は、その時の体調によって変化しても問題ありません。
無理をせず体調の安定を優先することも大切
双極性障害では、読書ができるかどうかよりも、まず心身の安定を保つことが重要です。
睡眠リズムを整える、処方された薬を適切に使用する、気分の変化を記録するなど、基本的な体調管理が結果的に集中力や興味の回復につながることがあります。
読書ができないことを大きな失敗として捉えず、「今は休む時期」と考えることも、自分を守るための大切な選択です。
まとめ
双極性障害によって一時的に本が読めなくなることはありますが、それは読書の楽しみを失ったという意味ではありません。
読む量を減らしたり、短い作品や別の楽しみ方を取り入れたりすることで、本とのつながりを保つことができます。
SNSの読書アカウントも、今の自分が苦しくならない距離感で付き合えば問題ありません。焦らず体調を整えながら、また自然に本を楽しめる時期を待つことも大切です。


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