妊娠中期に入ると、お腹が大きくなることで下腹部に引っ張られるような痛みや、動いた時にピキッとするような痛みを感じることがあります。その代表的な原因の一つが円靭帯痛です。
しかし、妊娠中の腹痛はすべてが円靭帯痛とは限らず、子宮や卵巣、感染症など別の原因が隠れている場合もあります。この記事では、妊娠23週頃に起こりやすい右下腹部痛の原因、円靭帯痛の特徴、病院へ相談した方がよいサインについて詳しく解説します。
妊娠23週頃に起こる円靭帯痛とは
円靭帯は子宮を骨盤内で支えている組織で、妊娠が進むにつれて子宮が大きくなると、この靭帯が引き伸ばされます。その刺激によって、下腹部や足の付け根付近に痛みを感じることがあります。
円靭帯痛は特に、立ち上がる時、寝返りをする時、歩き始める時、足を動かした時など、体勢を変えた瞬間に起こりやすいのが特徴です。
例えば、横になっている時は楽なのに、寝返りをした瞬間に右下腹部がズキッと痛むという場合は、円靭帯が引っ張られている可能性があります。
円靭帯痛は一日中続くこともあるのか
円靭帯痛は一般的には一時的に起こることが多いですが、痛みの感じ方には個人差があります。子宮の成長や姿勢、活動量によっては、違和感や軽い痛みが長く続くと感じる人もいます。
ただし、横になれば落ち着くものの、動くと強い痛みが出る、歩くのがつらいほどの痛みがある場合は、単なる円靭帯痛と決めつけず注意することが大切です。
妊娠中は身体の変化が大きいため、普段とは違う強い痛みや不安を感じた時には、健診日を待たずに産婦人科へ相談して問題ありません。
妊娠中の右下腹部痛で考えられるその他の原因
妊娠23週頃の右下腹部痛には、円靭帯痛以外にもいくつかの原因があります。
| 原因 | 特徴 |
|---|---|
| 子宮の成長による圧迫 | 周囲の組織が引っ張られ違和感や痛みを感じることがある |
| 便秘やガス | 腸の圧迫により腹部の張りや痛みが出ることがある |
| 尿路感染症 | 排尿時の痛みや発熱を伴う場合がある |
| 切迫早産など | 規則的な張りや出血を伴う場合がある |
特に妊娠中は、痛みの場所だけでは原因を判断しにくいことがあります。右側だけ痛むからといって必ず円靭帯痛とは限りません。
早めに産婦人科へ相談した方がよい症状
以下のような症状がある場合は、自己判断で様子を見るより、医療機関へ連絡することがすすめられます。
・痛みが強く歩けないほどである
・安静にしていても痛みが続く
・お腹の張りが規則的にある
・出血がある
・発熱や吐き気がある
・胎動の変化を感じる
例えば、朝は四つん這いになるほど痛かった、時間が経って少し改善したという場合でも、強い痛みがあったこと自体を伝えることは大切です。
円靭帯痛が疑われる時にできる対処法
円靭帯痛が原因の場合は、急な動きを避けることで症状が軽くなることがあります。寝返りや起き上がりの際はゆっくり動き、腹部に急な負担をかけないようにしましょう。
また、長時間立ち続けたり歩き続けたりすると痛みが出やすくなる場合があります。痛みを感じたら無理をせず横になって休むことが大切です。
例えば、ベッドから起きる時は横向きになってから手で体を支えながら起き上がるなど、腹部への負担を減らす動作を意識すると楽になることがあります。
まとめ
妊娠23週頃の右下腹部痛は、子宮を支える円靭帯が引っ張られることで起こる場合があります。特に寝返りや足を動かした時にピキッと痛む症状は、円靭帯痛で見られる特徴の一つです。
一方で、妊娠中の腹痛にはさまざまな原因があり、強い痛みや長く続く痛みの場合は確認が必要です。
痛みの程度や経過を自分だけで判断するのは難しいため、不安を感じた時や普段と違う症状がある時は、遠慮せず産婦人科へ相談することが安心につながります。


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