コンタクトレンズを使用している人の中には、目のゴロゴロ感や痛みで眼科を受診し、角膜(黒目の表面)に傷があると診断されることがあります。その後、光を見ると目を刺すような痛みや強いまぶしさを感じるようになると、不安になる方も少なくありません。
角膜の傷は軽いものから注意が必要なものまであり、症状の変化によっては予定していた再診日を待たずに相談したほうがよい場合があります。この記事では、目の傷による光の痛みの原因や、コンタクト使用者が注意すべき症状、眼科を受診する目安について解説します。
角膜に傷があると光が痛く感じる理由
角膜は目の表面を覆う透明な膜で、多くの神経が存在しています。そのため、小さな傷でも強い違和感や痛みを感じることがあります。
角膜に傷ができると、目の表面の保護機能が低下し、光の刺激を通常より強く感じる「羞明(しゅうめい)」という状態になることがあります。
例えば、普段なら問題なく見られる太陽光や照明が、傷のある角膜には刺激となり、目の奥を突き刺すような痛みや涙が出る症状につながることがあります。
コンタクトレンズによる角膜の傷は悪化することがある
コンタクトレンズは便利な一方で、装用方法やレンズの状態によって角膜に負担をかけることがあります。
長時間の装用、乾燥、レンズの汚れ、装着したままの睡眠などは、角膜の傷や炎症の原因になることがあります。
特に角膜に傷がある状態でコンタクトを使用すると、傷の治りが遅くなったり、細菌感染による角膜炎につながったりする可能性があります。そのため、眼科から中止の指示が出ている場合は必ず従うことが大切です。
処方された目薬や軟膏を使っていても症状が変化する場合
ヒアルロン酸ナトリウム点眼薬は目の乾燥を防ぎ、角膜の状態を整える目的で使用されます。また、オフロキサシン眼軟膏などの抗菌薬は、細菌感染の予防や治療目的で処方されることがあります。
しかし、治療中であっても症状が必ず一直線に改善するとは限りません。炎症の程度や傷の深さによっては、途中で痛みやまぶしさが強くなることもあります。
特に「昨日より明らかに痛みが強くなった」「光を見ると激痛が走る」「視界がぼやける」といった変化がある場合は、予定された再診日を待つのではなく、早めに眼科へ相談することがすすめられます。
目の傷で早めの受診が必要になる症状
角膜の傷では、以下のような症状がある場合に早めの診察が必要になることがあります。
- 光を見ると強い痛みが出る
- 痛みが時間とともに悪化している
- 視力が低下した、かすんで見える
- 目の充血が強くなっている
- 目やにが増えている
- 目を開けているのがつらい
例えば、角膜の浅い傷であれば数日で改善することもありますが、感染や炎症が強い場合は治療内容の変更が必要になることがあります。
受診までに避けたい行動
目の痛みがある場合、自己判断で市販の目薬を追加したり、痛みを我慢してコンタクトを再開したりすることは避けたほうがよいでしょう。
また、目をこすると傷が広がる可能性があります。違和感があってもできるだけ触らず、処方された薬を指示通り使用することが大切です。
外出時に光がつらい場合は、サングラスや帽子などで刺激を減らすことはできますが、症状が強い場合は保護よりも原因確認のための受診を優先してください。
まとめ
コンタクトレンズによって角膜に傷ができた場合、光がまぶしく感じたり、刺すような痛みが出たりすることがあります。これは角膜の神経が刺激を受けているために起こる症状です。
ただし、治療中にもかかわらず痛みが急に強くなった場合や、光を見ると激痛がするようになった場合は、予定の1週間後の受診を待たずに眼科へ連絡して相談することが大切です。
目の症状は外から状態を判断しにくいため、痛みの変化は重要なサインです。早めに確認することで、角膜炎などの悪化を防ぎ、安心して治療を続けることにつながります。


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