調剤レセプトでは、同一患者が同日に複数の医療機関から処方箋を持参した場合など、調剤基本料の減算対象となるケースがあります。一方で、一定の条件により減算を行わない場合には、レセプトの摘要欄へ受付年月日や受付時刻などの情報を記載する必要があります。今回は、複数回受付があった場合の摘要欄入力の考え方や、返戻になりやすいポイントについて解説します。
調剤基本料を減算しない場合に摘要欄の記載が必要な理由
調剤基本料には、同一患者について同一日に複数の保険医療機関から処方箋を受け付けた場合など、条件によって減算が必要になる仕組みがあります。
ただし、減算対象に該当する状況であっても、やむを得ない理由などにより減算を行わない場合があります。その場合、審査側が減算しない理由を確認できるように、摘要欄へ必要な情報を入力します。
特に重要なのが、受付年月日と受付時刻です。複数回受付の場合は、どの受付が1回目で、どの受付が2回目以降なのかを確認できる情報として扱われます。
複数回受付時の摘要欄入力の基本的な考え方
同日に2回受付があった場合、基本的にはそれぞれの受付情報を記載する考え方になります。
例えば、午前10時にA病院の処方箋を受付し、午後12時にB病院の処方箋を受付した場合は、摘要欄には1回目と2回目以降の受付情報が分かるように入力します。
具体例としては、以下のような情報整理になります。
| 受付 | 内容 |
|---|---|
| 1回目 | A病院の処方箋受付年月日・受付時刻(10時) |
| 2回目 | B病院の処方箋受付年月日・受付時刻(12時) |
このように、それぞれの受付時刻を記載することで、同日複数受付の状況を明確にできます。
返戻で「1回目と2回目以降の受付時刻」と記載された場合の対応
返戻理由に「減算算定しない場合は、コメントコードにて受付年月日及び受付時刻(一回目と二回目以降)の記載が必要となります」といった内容が表示された場合、単純に返戻対象となった受付だけを見るのではなく、同日に存在する受付全体の情報が確認できる状態にする必要があります。
今回のように2回目の受付のみが返戻対象となった場合でも、審査側では2回目の情報だけでは1回目との関係性を確認できない可能性があります。そのため、再請求時には1回目と2回目以降の受付情報が分かる形で入力することが重要です。
つまり、返戻された分だけに対応するのではなく、同一日の複数受付について必要な情報が揃っているかを確認して修正することがポイントです。
受付時刻はそれぞれの時間だけでよいのか
摘要欄の入力では、1回目の受付時刻と2回目以降の受付時刻を区別して記載することが求められます。
例えば、1回目の受付時刻を10時、2回目の受付時刻を12時としている場合は、「1回目10時、2回目12時」という形で、それぞれの受付情報が確認できるようにします。
すべての摘要欄に同じ時刻を重複して入力するという意味ではなく、どの受付情報なのかが分かることが大切です。入力方法は使用しているレセコンや請求システムによって異なるため、コメントコードの設定内容も確認すると安心です。
返戻を防ぐために確認しておきたいポイント
調剤レセプトの返戻を防ぐには、複数受付が発生した時点で減算対象になるかだけでなく、減算しない場合に必要なコメント入力まで確認することが大切です。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
- 同日に複数医療機関の処方箋を受付した場合
- 減算対象になる可能性があるが減算しない場合
- 受付年月日や受付時刻の入力漏れがある場合
- コメントコードの選択が不足している場合
例えば、2回目受付分だけ修正して再請求した場合でも、1回目受付との関連情報が不足していると再び確認対象になる可能性があります。
まとめ|調剤基本料減算なしの場合は複数受付全体が分かる入力を意識する
調剤基本料を減算しない場合の摘要欄入力では、審査側が同日の受付状況を確認できることが重要です。
同日に1回目と2回目以降の受付がある場合は、それぞれの受付年月日と受付時刻が分かるように記載し、返戻された受付だけではなく関連する受付情報全体を確認して修正すると、同様の返戻を防ぎやすくなります。
レセプト入力はコメントコードやシステム設定によって操作方法が異なるため、具体的な入力手順については利用しているレセコンのマニュアルや審査機関の通知内容もあわせて確認することが大切です。


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