生理前になると気分が大きく落ち込み、「消えたい」「自分を傷つけたい」と感じてしまう人はいます。普段なら受け流せる不安や悲しみが、生理前だけ強くなり、自分でも気持ちをコントロールできないように感じることがあります。
こうした変化は、単なる気分の問題ではなく、女性ホルモンの変動が関係するPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)、またはうつ症状と関連している場合があります。この記事では、生理前に希死念慮が強くなる理由や、少しでも楽に過ごすための対策について解説します。
生理前に気持ちが大きく落ち込む人は珍しくない
生理前は、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの変化によって、心や体にさまざまな変化が起こります。イライラ、不安、涙が出る、強い孤独感などが現れる人もいます。
特にPMDDでは、気分の落ち込みや絶望感が強く出ることがあります。普段の自分とは違うほどネガティブな考えが浮かび、「なぜこんなことを考えてしまうのだろう」と苦しむ人もいます。
例えば、生理前になると毎回「全部終わらせたい」「何もできない」と感じるものの、生理が始まると少しずつ気持ちが戻る場合は、ホルモン変化の影響が関係している可能性があります。
PMSとPMDDでは症状の強さが異なる
PMSは、生理前に起こる心身の不調の総称です。眠気、胸の張り、むくみ、イライラ、気分の落ち込みなど、症状は人によってさまざまです。
一方、PMDDはPMSの中でも精神的な症状が強く出る状態です。強い抑うつ感、不安、怒り、自己否定感などによって、日常生活に大きな影響が出ることがあります。
「生理前だけ別人のようになる」「毎月同じ時期に極端につらくなる」という場合は、単に我慢するのではなく、婦人科や精神科などで相談する価値があります。
生理前のつらい気持ちが出た時にできる対処法
生理前に強い希死念慮が出る場合、その瞬間の感情を「本当の自分の答え」と決めつけないことが大切です。ホルモン変化によって、物事を悲観的に感じやすくなっている可能性があります。
つらい時は、以下のような小さな対策から始めてみてください。
- 生理前の時期を記録して、自分の波を把握する
- つらい時期は重要な決断を避ける
- 信頼できる人に「生理前は気持ちが落ち込みやすい」と伝える
- 睡眠や食事のリズムをできるだけ整える
- ひとりで抱え込まず相談する
例えば、「毎月この時期は危険な考えが出やすい」と分かっているだけでも、事前に予定を減らしたり、誰かに連絡できる準備をしたりすることができます。
うつ病がある場合は婦人科と精神科の両方で相談する
もともとうつ病の診断を受けている場合、生理前のホルモン変化によって症状が悪化することがあります。その場合は、気合いや我慢だけで乗り越えることは難しい場合があります。
婦人科ではPMSやPMDDへの治療、精神科や心療内科ではうつ症状への治療について相談できます。症状の記録を持参すると、医師が状態を把握しやすくなります。
例えば、「生理の何日前から落ち込むのか」「死にたい気持ちはどの程度になるのか」「生理開始後に改善するか」などをメモしておくと、治療方針を考える助けになります。
今すぐ自分を傷つけそうなほど苦しい場合
生理前の症状であっても、「今すぐ自分を傷つけてしまいそう」「具体的な方法を考えている」という場合は、ひとりで耐えないでください。
身近な家族や友人、医療機関、相談窓口につながることが大切です。苦しい気持ちは、助けを求める理由になります。
日本では、厚生労働省がこころの健康に関する相談窓口を案内しています。[参照](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html)
まとめ|生理前の「死にたいほどつらい」は相談していい症状
生理前に強い絶望感や希死念慮が出ることは、本人の性格や努力不足が原因ではありません。PMSやPMDD、うつ症状など、体と心の変化が関係している可能性があります。
毎月同じ時期につらくなる場合は、記録をつけながら医療機関へ相談することで、自分に合った対処法を見つけられる可能性があります。
今感じている苦しさを「自分だけがおかしい」と決めつけないでください。つらい時に助けを求めることは、弱さではなく自分を守るための大切な行動です。

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