夜になると急に強くなる歯の痛みは、睡眠を妨げるほどつらい症状として知られています。市販の鎮痛薬を使用しても改善しないケースでは、原因が単純な虫歯以外にあることも少なくありません。本記事では、歯の痛みが強く出る背景や、応急的にできる対処法について整理します。
虫歯以外でも起こる歯の強い痛みの原因
歯の痛みが続く場合、虫歯以外にも複数の原因が考えられます。
代表的なものとして、歯の神経が炎症を起こす歯髄炎、歯の根の周囲に炎症が広がる歯根膜炎、親知らず周辺の炎症(智歯周囲炎)などがあります。
また、歯にヒビが入るクラックトゥース症候群や、副鼻腔炎による関連痛が歯の痛みとして感じられることもあります。
鎮痛薬が効きにくい理由
ロキソニンなどの鎮痛薬は炎症物質を抑える働きがありますが、炎症が強く進行している場合や神経に直接影響している場合には十分に効かないことがあります。
特に歯髄炎のように神経が圧迫されている状態では、痛みの原因そのものが強いため、一時的な鎮痛では抑えきれないことがあります。
痛みが夜間に強くなるのは、血流の変化によって炎症部位の圧力が上がるためと考えられています。
夜間にできる応急的な痛みの軽減方法
すぐに歯科を受診できない場合は、負担を減らす工夫が重要になります。
患部を強く冷やしすぎると逆に血流が悪化することがあるため、頬の外側を軽く冷却する程度にとどめることが推奨されます。
また、横になると痛みが増す場合があるため、頭を少し高くして休むことで圧力の上昇を抑えられることがあります。
刺激の強い飲食物を避け、口腔内を清潔に保つことも一時的な負担軽減につながります。
早急な歯科受診が必要なケース
痛みが強く続く場合や鎮痛薬が効かない状態は、進行した炎症の可能性があります。
特に、顔の腫れ、発熱、噛むと強い痛みが出る場合は、早急な歯科受診が必要とされています。
放置すると炎症が広がり、治療が長期化する可能性もあるため注意が必要です。
実際によくあるケースの例
例えば、詰め物の下で神経が炎症を起こしていたケースでは、見た目に問題がなくても強い夜間痛が出ることがあります。
また、親知らずが横向きに生えている場合、周囲の歯ぐきが炎症を起こし、周期的に強い痛みが出ることもあります。
副鼻腔炎による痛みでは、上の奥歯全体が重く痛むように感じられることがあります。
まとめ
歯の強い痛みが続き、鎮痛薬でも改善しない場合は、単純な虫歯以外の原因が関係していることがあります。
一時的な応急処置で症状を和らげることはできますが、根本的な改善には歯科での診断と治療が不可欠です。
症状が強い場合ほど早めの受診が重要となるため、無理に我慢せず専門医に相談することが推奨されます。


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