マウスピース矯正をしていると、装着中にマウスピースをグッと噛み締めたくなったり、歯をカチカチ当てたくなったりすることがあります。これは矯正中によく起こる感覚ですが、強い力で噛み続けることが歯やマウスピースにどのような影響を与えるのか気になる方も多いでしょう。
マウスピース矯正中に噛み締めたくなる理由
マウスピース矯正では、歯を少しずつ動かすためにマウスピースが歯に一定の力を加えています。そのため、装着直後や新しいマウスピースへ交換した直後は、歯に違和感や圧迫感を感じやすくなります。
この違和感を解消しようとして、無意識にマウスピースを強く噛み締めたり、歯を動かしてフィット感を確認したくなったりすることがあります。特に新しいマウスピースは歯への圧力が強いため、このような行動が出やすくなります。
例えば、新しいマウスピースを装着した直後に「浮いている感じがする」「奥歯がしっかり入っていない気がする」と感じて、何度も噛み締めて位置を調整しようとするケースがあります。
マウスピースを強く噛み締めるのは問題ない?
軽く噛んでマウスピースを歯になじませる程度であれば、大きな問題になることは一般的には少ないです。しかし、長時間強い力で噛み締め続けることはおすすめできません。
強い噛み締めは、マウスピースに余計な負荷をかける可能性があります。場合によってはマウスピースの変形やひび割れ、予定していた歯の動きに影響することがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方の場合、矯正中の歯に過度な力が加わり、歯の痛みや顎の疲れにつながることもあります。
糸切り歯でカチカチ噛む癖には注意が必要
糸切り歯(犬歯)でマウスピースをカチカチ噛む行為も、頻繁に行う場合は注意が必要です。特定の部分だけに繰り返し力が加わると、その部分のマウスピースが摩耗しやすくなります。
犬歯は噛み合わせの調整に重要な役割を持つ歯です。矯正中は歯が移動している途中なので、普段とは違う噛み合わせになり、無意識に犬歯を使いたくなることがあります。
例えば、テレビを見ている時や仕事中など集中している時間に、気付かないうちにマウスピースを噛み続けている場合があります。このような習慣がある場合は、意識して上下の歯を離す時間を作ることが大切です。
マウスピースを正しくフィットさせる方法
新しいマウスピースが浮いているように感じる場合は、強く噛み締めるよりも専用のチューイーを使用する方法が一般的です。チューイーは弾力のある棒状の補助具で、マウスピースを歯に密着させる目的で使用されます。
使用する場合は、歯科医院から指示された方法や時間を守ることが大切です。強く噛み潰すのではなく、マウスピースと歯の隙間をなくすイメージで軽く噛むようにします。
例えば、新しいマウスピースに交換した日は数分程度チューイーを使用し、その後は通常通り装着することで、無理に噛み締める癖を防ぎながらフィットさせることができます。
噛み締めが続く場合に確認したいこと
マウスピースを装着している間、常に噛み締めてしまう場合は、歯並びだけでなくストレスや普段の食いしばり習慣が関係していることもあります。
日中は意識して「上下の歯を離す」ことを心がけると、不要な力を減らせます。通常、リラックスしている状態では上下の歯は接触していないのが自然です。
また、顎の痛み、歯の強い痛み、マウスピースの破損、装着しても浮きが改善しない場合などがある場合は、自己判断せず矯正を担当している歯科医院へ相談しましょう。
マウスピース矯正中の噛み締め対策まとめ
マウスピース矯正中に少し噛んでフィット感を確認したくなることは珍しいことではありません。ただし、強い力で長時間噛み締めたり、犬歯で繰り返しカチカチ噛んだりする習慣は、マウスピースや歯への負担になる可能性があります。
マウスピースの密着確認にはチューイーなどの補助具を利用し、普段から歯を食いしばらないよう意識することが大切です。違和感が強い場合や症状が続く場合は、矯正治療を受けている歯科医院で確認してもらうことで、安心して治療を進められます。


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