おりもの検査でAcinetobacter・Gardnerellaなどが1+と出た場合の意味|治療が必要か確認するポイント

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おりものの検査結果で「Acinetobacter Baumann complex」「Corynebacterium sp」「Lactobacillus sp」「Gardnerella vaginalis」などの菌名が記載され、すべて「1+」と表示されると、感染症なのか、治療が必要なのか不安になることがあります。

しかし、おりものの検査では、膣内に存在する細菌が検出されること自体は珍しくありません。検出された菌の種類、量、症状の有無、膣内環境のバランスなどを総合的に判断して治療が必要か決めます。

この記事では、おりもの検査で複数の菌が「1+」と出た場合に考えられる状態や、それぞれの菌の特徴、受診時に確認したいポイントについて解説します。

おりもの検査の「1+」とはどのような意味か

おりもの検査の結果にある「1+」は、検査で対象となる菌が少量検出されたことを示す表現です。これは必ずしも「病気になっている」「強い感染がある」という意味ではありません。

膣内にはもともと多くの細菌が存在しており、健康な状態でもさまざまな菌が検出されることがあります。特に乳酸菌(Lactobacillus)は、膣内を酸性に保ち、病原菌の増殖を抑える役割を持つ重要な細菌です。

例えば、症状がなく検査で少量の菌が見つかった場合は、医師が経過観察と判断することもあります。一方で、かゆみ、悪臭のあるおりもの、痛みなどがある場合は治療が必要になることがあります。

検査で検出された菌それぞれの特徴

今回検出された菌には、膣内や皮膚などに存在することがある細菌が含まれています。菌が見つかっただけで性感染症や重大な病気と決まるわけではありません。

菌名 特徴
Acinetobacter Baumann complex 環境や皮膚などにも存在する細菌。検出された量や症状によって判断されます。
Corynebacterium sp 皮膚や粘膜に存在することがある菌群です。
Lactobacillus sp 膣内環境を維持する代表的な乳酸菌です。
Gardnerella vaginalis 膣内細菌バランスの乱れと関連することがあり、細菌性膣症で増加する場合があります。

特にGardnerella vaginalisは、細菌性膣症(BV)で増えることが知られています。ただし、この菌が少量検出されたからといって、必ず細菌性膣症であるとは限りません。

検査結果は菌の有無だけではなく、おりものの状態、膣内のpH、白血球の有無、症状などを合わせて判断することが大切です。

Gardnerella vaginalisが検出された場合に考えられること

Gardnerella vaginalisは、膣内に存在することがある細菌の一つです。膣内の乳酸菌が減り、細菌のバランスが崩れると増殖しやすくなることがあります。

細菌性膣症の場合には、灰色や白っぽいおりもの、魚のような臭い、量の増加などがみられることがあります。ただし、症状の感じ方には個人差があります。

例えば、検査でGardnerella vaginalisが1+だったとしても、臭いやかゆみなどの症状がなく、他の検査所見にも問題がなければ、すぐに薬による治療を行わないケースもあります。

Lactobacillusが1+なのは悪い状態なのか

Lactobacillus(乳酸菌)は、一般的には膣内環境を守るために重要な菌です。そのため、検出されたこと自体は異常とは限りません。

膣内では乳酸菌が乳酸を作ることで酸性環境を保ち、他の細菌が増えすぎることを防いでいます。健康な膣内でも乳酸菌は存在します。

ただし、検査方法や報告形式によっては、乳酸菌の量が少ないことが膣内環境の変化を示す場合もあります。結果用紙だけで判断せず、担当医の説明を確認することが重要です。

治療が必要になるケースとは

おりもの検査で菌が検出された場合でも、治療が必要かどうかは症状や診察結果によって変わります。

以下のような症状がある場合は、婦人科で相談することをおすすめします。

  • 強いおりものの臭いがある
  • 黄色や緑色など普段と違うおりものが出る
  • 外陰部のかゆみや痛みがある
  • 排尿時の違和感や痛みがある
  • 性交時の痛みがある
  • 下腹部痛や発熱がある

一方で、症状がなく、菌量も少量の場合には、医師が治療不要と判断することもあります。自己判断で市販薬を使うより、検査結果と症状を合わせて判断してもらうことが大切です。

検査結果を見るときに注意したいポイント

おりもの検査の結果は、菌名だけを見ると不安になりやすいですが、「どの菌がいるか」だけではなく「膣内のバランスがどうなっているか」が重要です。

例えば、複数の菌が1+で検出されても、症状がなく正常範囲の菌叢として扱われる場合があります。一方で、少ない菌量でも症状が強ければ治療対象になることがあります。

検査結果を受け取った場合は、「この菌は悪い菌なのか」「治療が必要なのか」「生活で注意することはあるか」を医師に確認すると安心です。

日常生活で膣内環境を整えるためにできること

膣内環境は、洗いすぎ、抗菌薬の使用、ホルモン変化、ストレス、体調変化などの影響を受けることがあります。

デリケートゾーンは強い洗浄剤で頻繁に洗うと、必要な菌まで減少してバランスが崩れることがあります。外側を優しく洗う程度にして、膣の中まで洗浄することは避けましょう。

また、抗菌薬を服用した後に膣内環境が変化することもあります。症状が続く場合は、自己判断で対処せず婦人科へ相談することが大切です。

まとめ:おりもの検査で菌が1+でも必ず治療が必要とは限らない

おりもの検査でAcinetobacter Baumann complex、Corynebacterium sp、Lactobacillus sp、Gardnerella vaginalisなどが1+と出ても、それだけで異常や感染症と決まるわけではありません。

特に膣内にはもともと多くの細菌が存在しており、検査では複数の菌が検出されることがあります。治療が必要かどうかは、菌の種類や量だけでなく、おりものの状態、臭い、かゆみ、痛みなどの症状を合わせて判断します。

不安な場合は検査結果を持参して婦人科で確認し、「この結果は治療対象なのか」「経過観察でよいのか」を医師に相談すると安心です。

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