インターネット上では「双極性障害について書かれている投稿は2型の人が多いように感じる」と思うことがあります。しかし、これは1型の人が少ないという意味ではなく、病気の特徴や本人が置かれている状況によって、ネット上での発信量に違いが出ている可能性があります。
この記事では、双極性障害1型と2型の特徴の違い、なぜインターネット上で見かける投稿に偏りがあるように感じるのかについて解説します。
双極性障害1型と2型にはどのような違いがある?
双極性障害は、大きく分けて1型と2型があります。どちらも気分の波が起こる病気ですが、躁状態の程度に違いがあります。
双極性障害1型では、生活や社会活動に大きな影響が出るほどの躁状態を経験することがあります。一方、双極性障害2型では、軽い躁状態である軽躁状態と、うつ状態を繰り返すことが特徴です。
ただし、どちらが大変かという単純な比較はできません。それぞれ異なる苦労や困難があります。
1型の人がネットに投稿しないように見える理由
双極性障害1型の人が知恵袋などのネットサービスに投稿していないように見える理由の一つとして、症状が強い時期にはインターネットで相談する余裕が少ない場合があることが考えられます。
躁状態が強い時には、自分では病気の状態だと気づきにくかったり、治療や周囲との対応が優先されたりすることがあります。また、入院や家族・医療機関によるサポートが必要になるケースもあります。
そのため、ネット上で「自分の経験を文章にして相談する」という行動につながりにくい場合があります。
ネット投稿は病気の人数を正確に表しているわけではない
インターネット上の投稿を見る時に注意したいのは、投稿数はその病気の割合や人数をそのまま表しているわけではないという点です。
例えば、ある症状について悩んでいる人ほど検索したり質問したりする傾向があります。一方で、症状が安定している人や周囲の支援を受けている人は、あえてネットで発信しないこともあります。
そのため、「投稿が多い=そのタイプの人が多い」「投稿が少ない=存在しない」という判断はできません。
2型の人の投稿が目立ちやすい理由
双極性障害2型では、うつ状態の期間が長く続くことが多く、自分の状態について調べたり、同じ経験を持つ人を探したりする機会が増える場合があります。
例えば、「気分の落ち込みが続くけれど、時々すごく活動的になる」「これは性格なのか病気なのか知りたい」といった疑問から、ネットで情報を探す人もいます。
また、軽躁状態の場合は本人がある程度ネットを利用できる状態であることも多く、体験談や相談投稿につながりやすい面があります。
1型の人にもネットで情報発信している人はいる
双極性障害1型の人がネットに投稿していないわけではありません。ブログ、SNS、当事者コミュニティなど、さまざまな場所で経験を共有している人もいます。
ただし、匿名掲示板やQ&Aサイトでは、投稿内容や利用者層によって見える情報に偏りが出ることがあります。
同じ病名でも症状の出方や生活環境は人によって大きく異なるため、ネット上の一部の情報だけで全体を判断しないことが大切です。
双極性障害について情報を見る時に大切なこと
双極性障害について調べる時は、投稿している人の数だけではなく、その内容や背景を見ることが重要です。
同じ1型でも、症状が安定している人、治療を続けながら仕事をしている人、生活のサポートを受けている人など、状況はさまざまです。
ネットの体験談は参考になりますが、自分や身近な人の状態を理解するためには、医療機関など専門的な情報も合わせて確認することが大切です。
まとめ
双極性障害のネット投稿で2型の人が多く見える理由は、1型の人が少ないからとは限りません。症状の特徴や治療状況、情報発信のしやすさによって、ネット上で目立つ割合が変わることがあります。
特に1型では、症状が強い時期に自分から情報発信することが難しい場合もあります。そのため、ネット上の投稿数だけで病気の実態を判断することはできません。
双極性障害は1型・2型それぞれに異なる特徴と困難があります。ネットの情報を見る時は、さまざまな人の経験の一部として参考にしながら、自分に必要な情報を選ぶことが大切です。


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