過去に根管治療をした歯は、神経を取り除いているため痛みを感じにくい一方で、時間が経ってからトラブルが起こることがあります。詰め物の周囲が黒くなったり、歯が欠けたり、歯茎が腫れて膿が出たりする場合は注意が必要です。
この記事では、根管治療後の歯に腫れや膿が出る原因、歯科医院を受診する目安、治療までの間に気を付けたいことについて解説します。
根管治療した歯でも後から問題が起こることがある
根管治療は、歯の内部にある感染した神経や組織を取り除き、内部を清掃して薬剤を詰める治療です。しかし、治療後の歯が永久に問題なく使えるとは限りません。
時間の経過によって詰め物や被せ物が劣化すると、わずかな隙間から細菌が入り込み、歯の内部や根の先で炎症が起こることがあります。
例えば、数年前に根管治療をした奥歯で、詰め物の周囲が黒くなってきたり、噛んだ時の違和感が出たりする場合は、内部で何らかの変化が起きている可能性があります。
歯茎の腫れや膿が出る原因
根管治療をした歯の周辺に歯茎の腫れや膿が見られる場合、根の先に炎症が起きている可能性があります。これは根尖性歯周炎と呼ばれる状態の一つです。
細菌による感染が続くと、体が炎症を抑えようとして膿がたまり、歯茎に小さなできもののような膿の出口ができることがあります。
膿が出ているからといって必ず激しい痛みがあるとは限りません。根管治療済みの歯では神経がないため、症状に気付きにくい場合もあります。
歯茎の腫れがある場合は予約日まで待ってよいのか
歯茎の腫れや膿がある場合、症状の程度によって対応は変わりますが、自己判断で長期間放置することはおすすめできません。
特に、腫れが大きくなる、痛みが強い、発熱がある、顔まで腫れてきた、口が開けにくいなどの症状がある場合は、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
一方で、予約日が近く症状が軽い場合でも、現在の状態を担当の歯科医院へ電話で伝えて相談すると安心です。治療予定を早めてもらえるか、応急処置が必要か判断してもらえます。
歯が欠けた後に銀歯へする前に確認したいこと
歯が欠けた場合、単純に詰め物や被せ物を作り直すだけで済むケースもありますが、根の状態によっては追加の処置が必要になることがあります。
例えば、根の先に感染が残っている場合は、被せ物を装着する前に根の治療をやり直す再根管治療が検討されることがあります。
そのため、型取りをした後でも、歯茎の腫れや膿があることは歯科医師に必ず伝えることが重要です。見た目だけを整えても、原因が残っていると再び症状が出る可能性があります。
歯科医院へ行くまでに自宅で気を付けること
歯茎が腫れている時は、患部を強く押したり、針などで膿を出そうとしたりしないようにしましょう。刺激によって炎症が悪化する可能性があります。
歯磨きは腫れている部分を優しく清潔に保つことが大切です。ただし、痛みが強い場合は無理に磨かず、周囲を丁寧にケアしてください。
また、市販の痛み止めを使用する場合は用法や用量を守り、症状が続く場合は薬で抑えるだけにせず歯科医院で原因を確認しましょう。
まとめ
根管治療をした歯でも、数年後に詰め物の劣化や細菌感染によって歯茎の腫れや膿が起こることがあります。
歯茎が腫れて膿がある状態は、単なる歯茎の傷ではなく、歯の根の問題が関係している可能性もあるため、症状があることを歯科医院へ伝えて確認してもらうことが大切です。
予約日まで待つか迷う場合でも、腫れの状態や痛みの有無を電話で相談することで適切な対応を受けやすくなります。早めの確認が、歯を長く守ることにつながります。


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