歯の根の治療や抜歯などで歯の根っこを取り除いた後は、しばらく痛みや違和感が続くことがあります。特に上の歯の処置後は、痛み止めが効いている間は楽でも、薬の効果が切れると再び痛みを感じることも珍しくありません。
ただし、痛みが強い場合や薬を飲んでもすぐに痛みが戻る場合は、単なる術後の反応だけではなく、炎症や感染など別の原因が隠れている可能性もあります。ここでは、歯の根を抜いた後に痛む理由、痛み止めを使う際の注意点、歯科医院へ相談すべきケースについて解説します。
歯の根っこを抜いた後に痛みが出る主な理由
歯の根を抜く処置では、歯ぐきや周囲の組織に刺激が加わります。そのため、麻酔が切れた後にズキズキした痛みや押されるような痛みが出ることがあります。これは体が傷を修復する過程で起こる自然な反応の一つです。
例えば、処置当日から数日程度は、食事の際に噛むと痛い、何もしなくても少し疼くといった症状が出ることがあります。通常は時間の経過とともに少しずつ落ち着いていきます。
一方で、痛みが日に日に強くなる、薬が切れる前から強い痛みが出る、腫れや発熱を伴う場合は、治療部位で炎症が続いている可能性があります。
痛み止めが切れるとすぐ痛くなる場合に考えられること
痛み止めを飲むと楽になるものの、効果が切れるとすぐ痛くなる場合は、処置した場所にまだ炎症反応が残っていることがあります。痛み止めは原因そのものを治す薬ではなく、痛みを一時的に和らげる役割があります。
そのため、薬で痛みを抑えながら自然に回復するケースもありますが、痛みの程度によっては歯科医院で状態を確認してもらう必要があります。
特に「痛みが強くなっている」「夜眠れないほど痛い」「数日経っても改善しない」という場合は、予約日を待たずに治療を受けた歯科医院へ連絡することをおすすめします。
ロキソニンSなどの痛み止めを飲んでもよいのか
歯の痛みに対しては、一般的に鎮痛薬が使用されることがあります。市販薬ではロキソプロフェンを成分とするロキソニンSなどがありますが、体質や持病、服用中の薬によっては注意が必要です。
例えば、胃潰瘍の経験がある人、腎臓の病気がある人、妊娠中や妊娠の可能性がある人、特定の薬を服用している人などは、自己判断で飲む前に医師や薬剤師へ確認したほうが安全です。
また、歯科医院から処方された痛み止めがある場合は、基本的には指示された薬を優先して使用してください。市販薬を追加で飲む場合は、成分が重複しないよう注意が必要です。
痛みを悪化させないためにできること
処置後の歯は刺激を受けた状態になっているため、強く噛む、舌や指で何度も触る、激しい運動をするなどの行動は痛みを悪化させることがあります。
食事では、治療した側をできるだけ避け、柔らかいものを選ぶと患部への負担を減らせます。また、歯科医師から特別な指示がない限り、口の中を清潔に保つことも大切です。
処置直後は血流が増えることで痛みが強くなる場合があるため、長時間の入浴や飲酒なども控えたほうがよい場合があります。
早めに歯科医院へ相談したほうがよい症状
根の処置後の痛みは珍しくありませんが、以下のような症状がある場合は、治療後の経過確認が必要です。
| 症状 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 痛みが数日経っても強くなる | 炎症や感染が続いている可能性 |
| 歯ぐきや顔が腫れる | 膿や炎症が広がっている可能性 |
| 発熱がある | 感染による全身症状の可能性 |
| 痛み止めがほとんど効かない | 原因の確認が必要な場合 |
歯の根の処置後は、痛みがあること自体は異常とは限りません。しかし、痛みの強さや経過によって対応は変わります。不安な場合は、処置を担当した歯科医院に電話で相談すると適切な対応を案内してもらえます。
まとめ
歯の根っこを抜いた後の痛みは、周囲の組織が刺激を受けたことで起こることがあります。痛み止めで一時的に楽になる場合でも、薬が切れると痛みが戻ることはあります。
ロキソニンSなどの市販の鎮痛薬を使用できる場合もありますが、体質や持病によって注意が必要です。歯科医院から薬を処方されている場合は、指示に従って使用しましょう。
痛みが強い、長引く、腫れや発熱がある場合は、我慢せず治療した歯科医院へ相談することが大切です。早めに確認することで、原因に合わせた適切な処置を受けることができます。


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