へそから膿が出たり、赤く腫れたりする症状が続く場合、単なるへその炎症だけではなく尿膜管遺残症(にょうまくかんいざんしょう)という病気が関係していることがあります。特に何度も膿が出たり、腹痛を伴ったりする場合は、原因を調べることが大切です。
この記事では、尿膜管遺残症とはどのような病気なのか、症状が落ち着いている時でもMRI検査で分かるのか、治療や手術の可能性について詳しく解説します。
尿膜管遺残症とはどんな病気なのか
尿膜管とは、胎児の時期にへそと膀胱をつないでいた管のことです。通常は出生後に自然に閉じてなくなりますが、成人になっても一部が残ることがあります。これを尿膜管遺残と呼びます。
尿膜管が残っているだけで症状がない人もいますが、細菌感染などを起こすと炎症が発生し、へそから膿や液体が出ることがあります。
例えば、へそ周辺が赤く腫れる、膿が繰り返し出る、下腹部に痛みを感じるといった症状が続く場合には、尿膜管の感染が疑われることがあります。
へそから膿が出たり治まったりを繰り返す理由
尿膜管遺残症では、感染や炎症の状態によって症状が強く出たり、一時的に落ち着いたりすることがあります。
膿が出ている時は尿膜管周辺に炎症や膿のたまりがある場合がありますが、抗生物質の使用や自然な排膿によって症状が軽くなることもあります。
そのため、検査を受けたタイミングで症状が落ち着いていると、超音波検査でははっきり異常が確認できない場合もあります。
症状がおさまっていてもMRI検査で分かることはある?
MRI検査は、体の内部の状態を詳しく確認できる検査です。症状が一時的に改善していても、尿膜管の形状や炎症の跡、周囲の組織の状態などが確認できる可能性があります。
超音波検査は手軽で有用な検査ですが、炎症が小さい場合や膿が減っている時には分かりにくいことがあります。一方でMRIでは、より細かい部分まで確認できるため、診断の手助けになることがあります。
ただし、MRIだけで必ず診断できるとは限らず、症状の経過、診察結果、他の検査結果を合わせて総合的に判断されます。
尿膜管遺残症では手術になることもある?
尿膜管遺残症の治療は、症状の程度や感染の繰り返しによって決まります。感染が軽い場合は抗生物質などで炎症を抑える治療が行われることがあります。
しかし、膿が何度も出る、感染を繰り返す、尿膜管の残りが原因となっている場合には、尿膜管を取り除く手術が検討されることがあります。
例えば、何度も抗生物質で一時的によくなるものの、数週間から数か月後に再び膿が出る場合は、根本的な治療として手術を提案されるケースがあります。
尿膜管遺残症の手術はどのようなものか
尿膜管遺残症の手術では、残っている尿膜管を切除します。近年では、状態によっては腹腔鏡を使った手術が行われることもあります。
腹腔鏡手術の場合、開腹手術より傷が小さく、体への負担が少ないことがメリットです。ただし、炎症の強さや感染の状態によって適した方法は変わります。
手術が必要と言われた場合でも、症状を繰り返している人にとっては、膿や痛みを繰り返す原因を取り除くための治療選択肢になります。
診断結果を待つ間に気を付けたいこと
MRIの結果を待っている間は、へそ周辺を清潔に保ち、無理に膿を押し出したり刺激したりしないことが大切です。
発熱、強い腹痛、へその腫れが急に悪化する、膿や出血が増えるなどの症状がある場合は、結果を待たずに医療機関へ相談することが必要です。
また、これまでの膿が出た時期や量、腹痛の場所、抗生物質を飲んだ後の変化などを記録しておくと、診察時に医師へ状況を伝えやすくなります。
まとめ|尿膜管遺残症は繰り返す症状を放置せず検査で原因を確認することが大切
へそから膿が出る症状が長期間続く場合、尿膜管遺残症が原因となっている可能性があります。症状が一時的に治まっていても、MRIなどの検査によって原因を確認できる場合があります。
また、感染を繰り返すケースでは手術によって尿膜管を取り除く治療が検討されることもあります。治療方針は症状や検査結果によって異なるため、泌尿器科などの専門医と相談することが重要です。
不安な症状が続く場合でも、原因が分かれば適切な治療につながります。検査結果を確認しながら、医師と今後の治療について相談していきましょう。


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