オゾン発生器は体に悪い?人間や動物に与える影響を徹底解説!

オゾン

こんにちは!Awaisoraの管理人です!

 この記事では、オゾン発生器は体に悪いのかや人間や動物に与える影響などを徹底解説していきます。ちなみに、オゾンとは、酸素原子が三つ化学結合した同素体のことです。詳細は「オゾンとは」をご覧ください。

 オゾン発生器が体に悪いのかをお知りになると、オゾン発生器の使い方やライフスタイルにオゾン発生器を導入するべきかなどがおわかりになります。

 ちなみに、気になるオゾンが体に与える影響ですが、実は日本水道協会がオゾン処理調査報告書にまとめてくれています。

オゾン濃度影響
0.01~0.02ppm多少の臭気を覚える(やがて馴れる)
0.1ppm明らかな臭気があり、鼻や喉に刺激を感じる
0.2~0.5ppm3~6時間曝露で視覚が低下する
0.5ppm明らかに上部気道に刺激を感じる
1~2ppm2時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、曝露を繰り返せば慢性中毒にかかる
5~10ppm脈拍増加、体痛、麻痺症状が現れ、曝露が続けば肺水腫を招く
15~20ppm小動物は2時間以内に死亡する
50ppm人間は1時間で生命が危険な状態になる

出典「オゾン処理調査報告書」日本水道協会

 かなり細かく書かれているので、今回はこのオゾン処理調査報告書の引用分を用いて、オゾン発生器は体に悪いのかについて更に掘り下げて解説していきます!

 ちなみにppmとは、「100万分~1」を表す単位です。基本的に%(パーセント)として認識されます。例えば、1ppmでしたら0.0001%、10,000ppmでしたら1%となります。

 それでは、オゾン濃度:0.01~0.02ppmの環境における生物に与える影響を具体的に見ていきましょう。

オゾンの濃度:0.01~0.02ppm

オゾンの濃度:0.01~0.02ppmでは、「多少の臭気を覚える(やがて馴れる)」と書かれています。

これにはオゾン特有の強烈な生臭さや雨のにおい、刺激臭などといった臭いが関係しています。

オゾンという言葉自体、ギリシア語で『臭い』を意味するオゼイン(Ozein)からオゾン(Ozon)と名付けられており、これは1840年にドイツとスイスの化学者であるクリスチアン・シェーンバインが、研究途中オゾンから奇妙なにおいがしたから名付けたと言われています。

なのでオゾン濃度0.01~0.02ppm下でも多少の臭気を覚えるのですね。

オゾンの濃度:0.1ppm

オゾンの濃度:0.1ppmでは、「明らかな臭気があり、鼻や喉に刺激を感じる」と書かれています。

オゾン濃度0.01~0.02ppmの時点で多少の臭気があったなら、明らかな臭気を感じるのは納得です。また刺激臭についてはオゾンの酸化力が関係しています。

オゾンを化学式で表すと『O3』です。化学式からも分かるようにオゾンは酸素原子が3つ結合した同素体の分子となっており、酸化力がとても強いです。

また酸化力が強いと言われているフッ素の次ぐ酸化力の強さとされており、フッ素の代替品としても使われています。

この酸化力の強さから吸い込んだオゾンによって、鼻や粘膜が軽く酸化されて刺激を感じているんですね!

オゾンの濃度:0.2~0.5ppm

オゾンの濃度:0.2~0.5ppmでは、「3~6時間曝露で視覚が低下する」と書かれています。

曝露とは通常「秘密を暴く」といった意味で使われますが、この場合おそらく目をさらした状態という意味でしょう。つまり0.2~0.5ppm下では0.1ppmの2倍以上のオゾン量なので酸化力も2倍で、目が酸化されます。

プールに投げ入れる塩素もそうですが、やはり濃度が高まるとその性質も高まります。

オゾン濃度0.2~0.5ppm下では、3~6時間の目の曝露で視覚が低下して、体に悪影響を及ばし始めているのでここまで濃度が高まる前から注意しておきましょう。

オゾンの濃度:0.5ppm

オゾンの濃度:0.5ppmでは、「明らかに上部気道に刺激を感じる」と書かれています。

0.5ppmは鼻や喉に刺激を感じ始めた0.1ppmの頃の5倍です。完全にオゾンが体に悪影響を及ぼしています。

気道は肺に酸素を送る空気の通り道で、気道に関する事故や病気で死亡事故などもあるので十分に注意してください。

オゾン濃度0.5ppm下では、上部気道に明らかな刺激を感じ呼吸が苦しくなります。ここで体の異常に気付いて注意しても「ちょっと遅いな」と感じるほどの濃度です。

オゾンの濃度:1~2ppm

オゾンの濃度:1~2ppmでは、「2時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、曝露を繰り返せば慢性中毒にかかる」と書かれています。

0.1ppmの10倍以上のオゾン濃度です。上部気道の渇きとせきは上部気道に存在していた水分が酸化によって蒸発するので起こります。

よく火は熱くなるから燃えるのではなく酸化するから燃えると、学校でも大人になってからの勉強でも学びますがあれと同じ原理が上部気道でおきようとしています。

また慢性中毒については体がだるく感じたり神経過敏など神経の異常や、呼吸器の異常という症状が起こります。

慢性中毒ともう一つ急性中毒がありますが、急性中毒は目や呼吸器が刺激され、オゾンが高濃度になるにつれて咳やめまいが引き起こされ、さらに高濃度になると呼吸困難や麻痺、また昏睡状態になり、放置しておけば死亡するという症状で、慢性中毒は比較的まだ安全な中毒です。

このようにオゾン濃度1~2ppm下では、2時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、曝露を繰り返せば慢性中毒にかかるので、いよいよ体への影響が辛くなってきます。

オゾンの濃度:5~10ppm

オゾンの濃度:5~10ppmでは、「脈拍増加、体痛、麻痺症状が現れ、曝露が続けば肺水腫を招く」と書かれています。

体痛が起こるのはオゾン濃度が高まり細胞を急速に破壊し始めるからです。実は0.1ppmの頃から細胞は破壊され始めていますが、まだ5ppm~10ppmと比べると50倍以下なのでまだ微力でした。

脈拍増加と麻痺症状は空気中のオゾン濃度が高いために、酸素の供給が少なくなっているからです。脈拍増加は酸素を少しでも多く肺に運ぼうとして心臓の鼓動が速くなります。

これはランニングと一緒で、走って酸素をたくさん使うと酸素があまり供給されなくなって心臓がバクバクしますよね。麻痺症状は酸素の脳に供給される量が減るので上手く身体を動かせなくなります。

例えると標高の高い山に行った時もそうで、酸素が足りなくて意識が鈍り身体が思うように動かなくなります。

または肺水腫については血圧の上昇で起こります。なので普段から血圧が高い人は肺水腫になりやすいので気を付けてください。

脈拍増加、体痛、麻痺症状、肺水腫は、オゾン濃度5~10ppm下で起こります。ここでは間接的な影響が多いですね。

オゾンの濃度:15~20ppm

オゾンの濃度:15~20ppmでは、「小動物は2時間以内に死亡する」と書かれています。

ついに生命の危機です。ここまで濃度が上がったオゾンは性質の殺菌作用で細胞を破壊したり、血圧の上昇で肺水腫を起こしたり、酸素が十分に供給されなかったりとかなり危険です。

小動物は主に猫より小さい動物のことで、ハムスターやウサギ、インコなどを飼っている家はこれに該当します。

ちなみに始めに説明した通り、ppmは百万分の~という単位です。つまり15ppm~20ppmは空気中の濃度が0.002%で、これだけ少なく感じても小動物の生命の危機になるわけなんです。

オゾンって怖いね

オゾンの濃度:50ppm

オゾンの濃度:50ppmでは、「人間は1時間で生命が危険な状態になる」と書かれています。

50ppmは%に直すと0.005%です。この0.005%のオゾンの中で1時間曝露され続けると人間でも生命が危険な状態になります。

ここまで濃度が上がるともはやほとんどの動物を生命の危機に追い込めそうですね。

まとめると小動物の3.25倍以下で人間の生命が危険にさらされますよ!

今回はオゾンは体に悪いのか?について解説しました。いかがでしたでしょうか?

小濃度のオゾンは人間の生活に良いメリットを与えてくれますが、高濃度になると人間や動物に悪影響を与えはじめ、さらに濃度が高くなると最悪死に至ります。

なのでオゾン発生器を利用する方は、取り扱いには細心の注意を払うことが大事です!最後までご覧頂きありがとうございました!

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