肛門科での診察では、肛門鏡による確認や触診などが行われることがあります。しかし、検査時に強い痛みを感じたり、検査後に出血があったりすると「この診察方法は一般的なのか」「痛みの原因は何だったのか」と不安になる方も少なくありません。この記事では、肛門鏡検査の流れ、痛みが強くなる理由、肛門狭窄の確認方法、診察を受ける際に確認したいポイントについて解説します。
肛門科で行われる一般的な診察の流れ
肛門科では、症状や状態を確認するために視診、触診、肛門鏡検査などを組み合わせて診察を行うことが一般的です。
視診では肛門周囲の状態を確認し、触診では医師が指で肛門周辺や内部の状態を確認します。その後、必要に応じて肛門鏡という器具を使用して、肛門内部の粘膜や痔などの状態を確認します。
ただし、診察の流れは医師の判断や患者さんの症状によって異なります。必ずすべての検査を同じ順番で行うとは限らず、視診や症状の聞き取りから必要な検査を選択する場合もあります。
肛門鏡検査で強い痛みを感じる原因
肛門鏡検査は通常、潤滑剤(ゼリーなど)を使用し、できるだけ負担が少なくなるように行われます。しかし、肛門周囲の状態によっては痛みを感じやすいことがあります。
例えば、肛門狭窄、裂肛(切れ痔)、炎症、傷、筋肉の緊張などがある場合、器具を入れる際に強い痛みが出ることがあります。
また、緊張や恐怖心によって肛門の筋肉に力が入ると、通常よりも検査が難しくなり、痛みを感じやすくなる場合があります。
肛門鏡が入らない場合に考えられること
肛門鏡のサイズを小さいものに変更することは、患者さんの痛みや状態に合わせた対応の一つです。肛門の状態によっては、大きなサイズの器具が適さない場合があります。
肛門狭窄とは、肛門の通り道が何らかの原因で狭くなっている状態を指します。原因としては、手術後の瘢痕(傷あと)、慢性的な炎症、繰り返す裂肛などがあります。
ただし、狭窄の判断は診察所見や症状などを総合して行われます。検査時の痛みだけで必ず狭窄があると判断できるわけではないため、気になる場合は医師に診断の根拠を確認することも大切です。
肛門鏡検査後の出血について
肛門鏡検査後に少量の出血が見られることがあります。特に、もともと粘膜が傷つきやすい状態だった場合や、裂肛などがある場合には、器具による刺激で出血する可能性があります。
一方で、出血量が多い、痛みが続く、排便時以外にも出血するなどの場合は、再度医療機関に相談することが大切です。
例えば、検査後にトイレットペーパーに少し血が付く程度であれば様子を見るケースもありますが、便器が赤く染まるほどの出血や強い痛みが続く場合は早めの確認が必要です。
初診で触診をしないことはあるのか
初診時の診察内容は、症状や医療機関の方針によって異なります。そのため、初診だから必ず触診を行う、必ず行わないという決まりがあるわけではありません。
ただし、患者さんが不安を感じた場合は、「なぜこの検査をするのか」「狭窄はどのように判断したのか」などを医師に確認することは問題ありません。
特に以前の病院では痛みが少なかったのに、別の医療機関では強い痛みがあった場合、診察方法や器具の違い、当日の肛門の状態など複数の要因が考えられます。
納得して治療を受けるために確認したいポイント
肛門科の診察では、デリケートな部位を扱うため、不安や疑問を抱えやすいものです。診察後に違和感が残る場合は、次回の受診時に具体的な状況を伝えましょう。
- 検査時にどの部分が痛かったのか
- 検査後の出血量や痛みの変化
- 以前の診察との違い
- 狭窄と判断した理由
また、説明を聞いても不安が強い場合には、別の肛門科で意見を聞くことも選択肢の一つです。医療では患者さんが納得して治療を受けることも重要です。
まとめ
肛門鏡検査は肛門の状態を確認するために重要な検査ですが、肛門の状態や緊張によって痛みの感じ方には大きな個人差があります。
検査後の出血や強い痛みがあった場合は、不安になるのは自然なことです。診断内容や検査方法について疑問がある場合は、医師に確認したり、必要に応じて別の医療機関で相談したりすることもできます。
自分の体の状態を正しく理解するためにも、痛みや不安を我慢せず、医療者と十分にコミュニケーションを取りながら診察を受けることが大切です。


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