ASD同士なのに話が噛み合わない理由とは?SNSでのすれ違いとコミュニケーションの特徴を解説

発達障害

SNS上で意見を伝えた結果、突然ブロックされてしまった経験から、「自分がおかしかったのだろうか」「相手は何を伝えたかったのだろうか」と悩む人は少なくありません。特にASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ人同士のやり取りでは、互いに誠実に話しているつもりでも大きなすれ違いが生じることがあります。この記事では、ASD同士のコミュニケーションで起こりやすい誤解や、SNSでの対立が生まれる理由について解説します。

ASD同士でも価値観や考え方は大きく異なる

ASDと一言で言っても、特性の現れ方や人生経験、考え方は人それぞれです。

そのため、同じASDであっても「共感できる部分」と「全く理解できない部分」が同時に存在することがあります。

特にASDに関する発信では、自身の経験を基に語る人が多いため、自分の経験と異なる意見に対して強い違和感を抱くこともあります。

SNSでは「内容」よりも「意図」が問題になることがある

SNSの議論では、文章そのものだけでなく、「その発言の目的は何か」が重視されることがあります。

例えば、ある人は「ASD特性への気づきを促したい」という意図で発言している一方、別の人は「ASDを否定しているように見える」と受け取る場合があります。

実際にはどちらかが絶対的に正しいというよりも、同じ文章から異なる意図を読み取っているケースも少なくありません。

発信者の視点 受け手の視点
気づきを促したい 批判されているように感じる
経験を共有したい 押し付けられているように感じる
問題提起したい 否定されているように感じる

ASD同士の議論で起きやすいすれ違い

ASDの特性として、言葉を正確に捉えようとする傾向や、論理的整合性を重視する傾向が見られることがあります。

そのため、一方が「表現方法」を問題視しているのに対し、もう一方が「内容の正しさ」を説明し始めるなど、議論の焦点がずれることがあります。

どちらも真剣に話しているにもかかわらず、話題の前提が異なっているため、結果として「話が通じない」と感じてしまうのです。

「何年後かに理解してください」という言葉の意味

SNS上で見かける「今は理解できなくても、いつか分かると思う」という表現は、必ずしも相手を見下しているとは限りません。

発言者本人が過去に経験した失敗や気づきを基に、「自分も昔は同じだった」という感覚で使っている場合があります。

一方で、受け取る側からすると「自分だけが正しいと思っているように聞こえる」と感じることもあります。

つまり、この言葉自体に明確な正解があるわけではなく、発言者と受け手の解釈の違いによって印象が大きく変わるのです。

ブロックされたことは必ずしも正誤の問題ではない

SNSでは、相手が議論を続けたくないと判断した場合や、価値観の違いが大きいと感じた場合にブロックを選択することがあります。

これは必ずしも「相手が正しい」「自分が間違っている」という意味ではありません。

単純にコミュニケーションの継続が難しいと判断された結果であることも多くあります。

ブロックは勝敗や正誤の判定ではなく、関係を終了するための機能として使われることもあります。

まとめ

ASD同士であっても、考え方や経験が異なれば意見の対立やすれ違いは起こります。特にSNSでは文字だけでやり取りするため、意図や感情が十分に伝わらず誤解が生まれやすくなります。

また、ブロックされたからといって必ずしも自分が間違っていたとは限りません。双方が異なる前提で話していた結果として、議論が成立しなかった可能性もあります。相手の真意を完全に理解できないこともありますが、「価値観の違いがあった」と整理することで、モヤモヤが少し軽くなる場合もあるでしょう。

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