こんにちは!Awaisoraの管理人です。
認知心理学で使われる維持リハーサルと精緻化リハーサルはご存知ですか?
おそらく、維持リハーサルと精緻化リハーサルについて聞いたことがあってもあまり意味レべルでご理解されている方は多くないのではないでしょうか。
そこで今回は、以前心理学を勉強していた僕が、認知心理学初心者向けに維持リハーサルと精緻化リハーサルについて例を交えて紹介していきたいと思います!
ご自身が何かを学ぶ際に暗記や記憶の効果的な管理に使える方法ですので、維持リハーサルや精緻化リハーサルに興味のあるかたは下記例を参考にしてみてください!
維持リハーサルは短期的な記憶方法
維持リハーサルの例をご紹介する前に、維持リハーサルとは何なのかを簡単に解説します。
例えば維持リハーサルは、テスト前の勉強をイメージするとわかりやすいです。
テスト前の勉強は、テストが終わるまでは覚えていても、テスト後になってしばらくすると少しも思い出すことがかなわないことありますよね。
まさにこのような短期の記憶の想起に関わってくる手法が維持リハーサルです。
つまり維持リハーサルとは、人の短期記憶容量内に記憶を維持し、記憶の忘却を防ぐために繰り返し記憶したい物事を想起することです。
維持リハーサルの特徴は、維持リハーサルを継続しないとそのままその記憶を忘却してしまうことが多いことです。
また維持リハーサルは別な呼び方で単純リハーサルとも呼ばれることがありますよ。
以下では、具体的になにが維持リハーサルになるのか2点、例をご紹介していきます。
- 維持リハーサルの例1:定期的に聞く
- 維持リハーサルの例2:定期的に見る
維持リハーサルの例1:定期的に聞く
それでは維持リハーサルの例1を紹介していきます。
例えば、あなたが忘れかけている情報を改めて聞くと「あぁそうだった」ともう一度思い出し、記憶の維持ができますよね。このように忘却されていた情報を再度耳から聞くことで再び記憶が定着します。
実はこの工程が、主に維持リハーサルと呼ばれるものです。
認知心理学では、もう1つ維持リハーサルの例として認められている工程があります。
維持リハーサルの例2:定期的に見る
続いて、維持リハーサルの例2つ目です。
こちらも前述の維持リハーサルの例1とあまり変わらないですが、例えば忘れかけていた情報を目からもう一度見ることによって、改めて忘却された記憶を思い出しますよね。
僕は学生時代、学校の小テスト等で経験したことがあります。皆さんもそのようなご経験・ご体験はございませんか?
ちなみに認知心理学では、このような維持リハーサルを視覚リハーサルと呼んでいます!
精緻化リハーサルは長期的な記憶方法
例えば脳内には、すぐに忘れてしまう記憶と、いつまでも覚えている記憶がありますよね。
この2つの違いは一体何なのでしょうか?実は、これは情報を短期記憶から長期記憶に転送されているかいないかの違いなのです。
この長期記憶に記憶を転送する方法を、認知心理学では精緻化リハーサルといい、情報のある形式を別の形式に変換します。維持リハーサルは短期記憶に入力されてそのままですが、精緻化リハーサルは短期記憶から長期記憶に移動します。
以下では、どういったことが精緻化リハーサルになるのか例を2つ解説していきます。
- 精緻化リハーサルの例1:関連情報を覚える
- 精緻化リハーサルの例2:脳内で構造化する
精緻化リハーサルの例1:関連情報を覚える
精緻化リハーサルには方法や手順は色々あり、今回はそのうちの2点を紹介しますね。
精緻化リハーサルの方法1.写真で覚える
精緻化リハーサルには写真で覚えるという方法があります。
例えば、上の写真では『道路』の上に『自動車』があって『左』には『建物』があります。
また、『空』は『曇り』で『右』には『新幹線』が走っていますよね。
このように写真で全体を記憶することにより、例えば『空,曇り』を忘れていたとしても、他の『道路,自動車』を覚えていればなんとか『空,曇り』といった状況を思い出す確率が上がります。
この精緻化リハーサルの方法は、他に他言語を覚えるのに優れていて、例えば英語では車のことを『car』と綴りますが一緒にイメージがあるとより記憶しやすくなります。
精緻化リハーサルの方法2.連想ゲームで覚える
精緻化リハーサルの方法には連想ゲームで覚えるという方法があります。
例えば、りんごと言えばフルーツ、フルーツと言えばブドウ、ブドウといえば甘いなどです。
この連想ゲームの良いところは、簡単で楽しくできるところです。
精緻化リハーサルの例2:脳内で構造化する
続いて、精緻化リハーサルの例二つ目です。
例えば、あなたは本を購入したことがあると思います。そしてあなたは本を読むときに目次を読んだことがありますか?
おそらく読んだことのない方はいないと思うのですが、本の目次ってどこにどんな情報がかかれているのかすごくわかりやすいんですよね。このような情報のあり方にすることを構造化といいます。人間の脳は構造化せずに情報を記憶することが苦手とされていて、このように脳内で情報の構造化といったグルーピングを行うと精緻化リハーサルが行えます。
終わりに:維持リハーサルと精緻化リハーサルは暗記に使える
今回は、維持リハーサルと精緻化リハーサルの例をご紹介していきました。
今回紹介した維持リハーサルや精緻化リハーサルを使えば、暗記にも利用することができますよ!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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