体重が減った、以前より疲れやすい、喉が異常に乾く、トイレが近くなったなどの変化があると、糖尿病やバセドウ病などの病気を心配する方は少なくありません。特に20代など若い年代でも発症する可能性があるため、症状が続く場合は年齢だけで判断しないことが大切です。
この記事では、糖尿病とバセドウ病で見られる代表的な症状、それぞれの違い、似た症状が出る理由、病院で確認される検査について分かりやすく解説します。
糖尿病で起こりやすい代表的な症状
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が高い状態が続く病気です。初期には自覚症状が少ないこともありますが、血糖値が高くなると体にさまざまな変化が現れることがあります。
代表的な症状として、喉の渇き、水分を多く飲むようになる、尿の回数が増える、体重減少、疲れやすさなどがあります。
例えば、以前はあまり水分を取らなかった人が、常に喉が乾いて水を飲みたくなる、夜中に何度もトイレに起きるようになるといった変化は、血糖値の異常が関係している場合があります。
バセドウ病で起こりやすい症状
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られることで体の代謝が活発になりすぎる病気です。若い女性に多いイメージがありますが、男女問わず発症する可能性があります。
代表的な症状には、体重減少、動悸、息切れ、疲れやすさ、汗をかきやすい、手の震え、暑がりになるなどがあります。
食事量が変わっていないのに体重が減る場合、糖尿病だけでなく甲状腺ホルモンの異常でも起こることがあります。そのため、症状だけでどちらの病気か判断することはできません。
糖尿病とバセドウ病で共通する症状と違い
糖尿病とバセドウ病には、体重減少や疲労感など似た症状があります。しかし、原因となる体の変化は異なります。
| 症状 | 糖尿病で見られること | バセドウ病で見られること |
|---|---|---|
| 体重減少 | 糖をエネルギーとして利用できず体重が減ることがある | 代謝が上がり消費エネルギーが増えて減ることがある |
| 喉の渇き | 高血糖による脱水で起こりやすい | 代表的症状ではないが汗などで水分不足になることがある |
| 息苦しさ | 体調不良や合併症などで感じることがある | 動悸や代謝亢進による息切れが起こることがある |
このように、症状が重なる部分があるため、自己判断で「糖尿病だ」「バセドウ病だ」と決めることは難しいです。
足のだるさや階段での息苦しさがある場合に考えられること
以前は問題なくできていた階段の上り下りで息苦しくなったり、足が重くだるく感じたりする場合、単なる疲れだけではなく体の状態が変化している可能性があります。
糖尿病では血糖の乱れによる疲労感が出ることがあります。また、バセドウ病では心拍数が増えやすくなるため、少し動いただけでも息切れを感じることがあります。
ただし、貧血、睡眠不足、ストレス、心臓や呼吸器の病気などでも似た症状は起こります。そのため、複数の症状が同時に続いている場合は検査で原因を確認することが重要です。
病院ではどのような検査をするのか
糖尿病が疑われる場合は、血糖値、HbA1c(過去1〜2か月程度の血糖状態を反映する数値)、尿検査などを確認します。
バセドウ病が疑われる場合は、甲状腺ホルモン(FT3、FT4)や甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺に関する抗体検査などを行います。
症状だけでは判断できないため、内科や内分泌内科で血液検査を受けることで原因を調べることができます。
受診を検討したほうがよい症状
体重減少が続いている、喉の渇きが強い、尿の回数が増えた、以前より疲れやすいなどの症状が複数ある場合は、一度医療機関で相談することがおすすめです。
特に、短期間で体重が減っている場合や、強いだるさ、動悸、息苦しさがある場合は、年齢に関係なく確認しておくことが大切です。
早期に原因が分かれば、必要な治療や生活改善につなげることができます。
まとめ
喉の渇き、体重減少、足のだるさ、息苦しさ、尿の変化などは、糖尿病やバセドウ病で見られることがある症状です。
一方で、これらの症状は他の病気や体調変化でも起こるため、症状だけで判断することはできません。
気になる変化が続いている場合は、内科などで血液検査を受け、自分の体の状態を確認することが安心につながります。


コメント