近年、口呼吸や歯並び、姿勢との関係から「舌の正しい位置(舌位)」に注目が集まっています。一般的に安静時の舌は上あごに軽く接している状態が理想とされていますが、実際には舌先しか上あごにつかず、舌全体を持ち上げられない人も少なくありません。
舌全体が上あごにつかない原因には、舌の筋力不足や舌小帯の影響、長年の口呼吸習慣などが関係している場合があります。この記事では、正しい舌の位置や舌全体を上あごにつけるためのポイントをわかりやすく解説します。
舌の正しい位置とは
理想的な舌位とは、舌先が上の前歯のすぐ後ろにあるスポット付近に軽く触れ、さらに舌の中央から奥までが上あごに接している状態です。
このとき、上下の歯は強く噛みしめず、唇は自然に閉じています。
正しい舌位は口腔内のバランス維持に役立つとされ、歯科や口腔機能の分野でも注目されています。
| 部位 | 理想的な位置 |
|---|---|
| 舌先 | 上の前歯の少し後ろ |
| 舌中央部 | 上あごに軽く接する |
| 舌奥 | 無理のない範囲で上方に持ち上がる |
舌全体が上あごにつかない主な原因
舌先は動かせても舌全体を上げられない場合、舌の筋力不足が関係していることがあります。
また、幼少期から口呼吸が習慣化している人は、舌が常に低い位置にあるため、上あごへ持ち上げる動きに慣れていないことがあります。
さらに、舌の裏にある舌小帯が短い場合には、舌の可動域が制限されることがあります。
舌全体が上あごにつかない原因は一つではなく、筋力や習慣、口腔構造など複数の要因が関係する場合があります。
舌全体を上あごにつける感覚を覚える方法
まずは正しい位置を体感することが重要です。
おすすめされる方法の一つが、舌全体を上あごに吸い付けるように軽く密着させる練習です。
例えば、口を閉じた状態で舌を上あごに押し当て、そのまま軽く吸い付けると舌全体が上がる感覚をつかみやすくなります。
無理に強く押し付ける必要はなく、自然な接触を目指すことがポイントです。
舌の筋力を鍛えるトレーニング
舌の筋力が不足している場合は、口腔周囲の筋肉を鍛えるトレーニングが役立つことがあります。
例えば、舌を上あごに押し付けた状態で数秒維持する練習や、舌を前後左右に動かすエクササイズがあります。
また、しっかり噛んで食事をする習慣も舌や口周りの筋肉を使う機会を増やします。
- 舌を上あごにつけて5〜10秒維持する
- 舌を左右にゆっくり動かす
- 舌を前後に大きく動かす
- よく噛んで食事をする
継続することで少しずつ舌の動かしやすさが改善することがあります。
専門家への相談を検討したほうが良いケース
トレーニングを続けても舌がほとんど上がらない場合や、発音・飲み込みに違和感がある場合は専門家への相談も検討しましょう。
歯科医院や口腔外科では、舌小帯の状態や口腔機能を確認してもらうことができます。
また、歯並びや顎の形態が関係している場合には、適切なアドバイスを受けられることがあります。
まとめ
舌の正しい位置は、舌先だけでなく舌全体が上あごに軽く接している状態とされています。
舌全体を上あごにつけられない場合は、筋力不足や口呼吸の習慣、舌小帯の影響などが関係している可能性があります。
まずは正しい位置を意識しながらトレーニングを継続し、改善が難しい場合には歯科や口腔外科などの専門家へ相談することも検討してみましょう。


コメント