耳垂れ（耳だれ）の原因と気づきにくいケース、放置のリスクとは

耳垂れ（耳だれ）は、耳の中から液体が漏れ出す症状で、外耳道や中耳の炎症によって引き起こされます。放置すると慢性化や難聴などの合併症を招く可能性があるため、早期の対応が重要です。

耳垂れの主な原因と症状

耳垂れの原因には、外耳道炎や中耳炎などがあり、外耳道炎は耳の入り口付近の炎症、中耳炎は鼓膜の奥の炎症です。これらの炎症により、耳の中に膿や液体が溜まり、耳垂れが発生します。症状としては、耳の痛み、かゆみ、発熱、難聴などが伴うことがあります。

耳垂れは、痛みが伴わない場合や、軽度の症状である場合、気づかないことがあります。特に、慢性中耳炎などでは、耳垂れが続いても痛みが少ないため、放置されがちです。しかし、放置すると難聴や鼓膜の穿孔、真珠腫性中耳炎などの重篤な疾患に進行する可能性があります。

耳垂れの治療は、原因に応じて異なります。外耳道炎の場合、抗生物質や抗真菌薬を含む点耳薬が使用されることがあります。中耳炎の場合、抗生物質の内服や鼓膜切開などの処置が行われることがあります。慢性化している場合や難聴が進行している場合は、手術が検討されることもあります。

耳垂れを予防するためには、耳を清潔に保ち、耳かきのしすぎを避けることが重要です。また、風邪やアレルギーなどで鼻づまりがある場合、耳管の通気が悪くなり、中耳炎を引き起こすことがあるため、早期の対処が必要です。

耳垂れは、外耳道炎や中耳炎などの炎症が原因で発生します。痛みがない場合でも、放置すると難聴や他の重篤な疾患に進行する可能性があるため、早期の受診と適切な治療が重要です。耳垂れの症状が見られた場合は、耳鼻咽喉科を受診し、専門的な診断と治療を受けることをおすすめします。