カウンセリングでは自分の悩みを打ち明けることが大切ですが、対面で話すことに抵抗がある人も少なくありません。特に、対人恐怖症やコミュニケーションに不安を感じる場合、「本音を伝えたいけれど話せない…」というジレンマに陥ることもあります。
そんなとき、手紙でカウンセラーに自分の気持ちを伝えるという方法があります。果たして、カウンセリングで手紙を使うことは適切なのでしょうか?この記事では、手紙を使うメリットや実際の活用方法、カウンセラーの対応について詳しく解説します。
カウンセリングで手紙を使うことは可能?
結論から言えば、カウンセリングで手紙を使うことは問題ありません。多くのカウンセラーは、クライアントが自分の気持ちを伝えやすい方法を尊重してくれます。
実際に、発話が苦手な方や、言葉にするのが難しい感情を抱えている方の中には、手紙を活用しているケースがあります。手紙なら、時間をかけて整理しながら伝えたいことを書けるため、「話しながら考えるのが難しい」と感じる人には有効な手段です。
手紙を使うメリットとは?
手紙を活用することで、以下のようなメリットが得られます。
① 落ち着いて伝えられる
対面で話すと緊張してしまい、本当の気持ちをうまく表現できないことがあります。手紙なら、何度も書き直すことができ、落ち着いて伝える内容を整理できます。
② 嘘をつかずに済む
「問題なく生活できている」とつい嘘をついてしまうことがある人にとって、手紙は正直な気持ちを伝えるための有効な手段になります。
③ 伝え忘れが減る
カウンセリングの場では、緊張してしまい重要なことを伝え忘れてしまうこともあります。手紙なら、事前に伝えたいことを整理し、確実にカウンセラーに伝えられます。
カウンセラーは手紙でのやり取りに対応してくれる?
カウンセラーによって対応は異なりますが、多くの場合、手紙でのやり取りを受け入れてくれるでしょう。ただし、いくつかの点に注意が必要です。
① 事前に相談しておく
突然手紙を渡してしまうと、カウンセラーが驚くかもしれません。カウンセリングの際に「話すのが難しいので、手紙を書いてもいいですか?」と相談すると、スムーズに受け入れてもらいやすくなります。
② 返答の方法を確認する
手紙を渡した後、カウンセラーがどのように返答してくれるかを確認しておきましょう。例えば、
- その場で口頭でフィードバックをもらう
- 後日、返事を書いてもらう
- 次回のカウンセリングで、手紙の内容をもとに話を進める
など、さまざまな対応が考えられます。自分にとって負担の少ない方法を相談してみましょう。
手紙を有効に使うためのポイント
手紙を使う際に、より効果的に伝えるためのポイントを紹介します。
① シンプルに伝える
長文になりすぎると、カウンセラーが要点を把握しにくくなることがあります。なるべくシンプルに、伝えたいことを整理して書くことが大切です。
② 具体的な内容を含める
「なんとなく辛い」という表現よりも、「○○の場面で不安になる」「△△の時にパニックになってしまう」と具体的に書くことで、より適切なアドバイスをもらいやすくなります。
③ 質問を入れる
カウンセラーに聞いてみたいことを手紙に含めると、より有意義なカウンセリングにつながります。
まとめ:手紙を活用して無理なくカウンセリングを受けよう
対人恐怖症や緊張によって、カウンセリングで本音を話すのが難しい場合、手紙を活用するのは効果的な方法です。手紙を使うことで、落ち着いて伝えたいことを書き出せるだけでなく、嘘をつかずに済むというメリットもあります。
ただし、カウンセラーによって対応が異なるため、事前に相談しながら進めることが大切です。自分に合った方法で、無理なくカウンセリングを受けていきましょう。
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