発熱や下痢が続くと、体調が悪化し日常生活に支障をきたすことがあります。特に、一度熱が下がった後に再び発熱する場合は、何らかの感染症が関係している可能性が考えられます。本記事では、胃腸風邪の特徴や他の病気との違い、適切な対処法について詳しく解説します。
胃腸風邪(感染性胃腸炎)の可能性
胃腸風邪はウイルスや細菌による感染症で、以下のような症状が見られます。
- 突然の発熱(38〜39℃)
- 下痢や嘔吐(水っぽい便が出ることが多い)
- 寒気や悪寒を伴う
- 腹痛や胃の不快感
- 喉の痛みがない(風邪との違い)
ウイルス性の胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)は冬場に多く、細菌性の胃腸炎(サルモネラ菌・カンピロバクターなど)は食中毒の原因としても知られています。
発熱と下痢が続く場合に考えられる他の病気
胃腸風邪以外にも、以下の病気の可能性があります。
- インフルエンザ – 高熱(39℃前後)、全身の倦怠感、関節痛を伴うことが多い。
- 食中毒 – 食後数時間〜48時間以内に症状が出ることが多く、激しい下痢や嘔吐が特徴。
- 腸炎ビブリオ感染症 – 海産物を摂取した後に発症しやすく、腹痛が強い。
- 新型コロナウイルス – 一部のケースでは発熱と消化器症状のみが現れる。
発熱と下痢があるときの対処法
症状が続く場合、以下の対策を行いましょう。
① 水分補給をしっかり行う
下痢や発熱で脱水症状になりやすいため、経口補水液(OS-1など)やスポーツドリンクでこまめに水分を補給してください。
② 食事は消化に良いものを
胃腸を休めるため、脂っこいものや刺激の強い食べ物は避け、おかゆ・うどん・スープなどを摂取しましょう。
③ 体を温めて安静にする
寒気がある場合は、毛布をかけたりカイロを使用して体を冷やさないようにしましょう。
④ 症状が重い場合は病院へ
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 高熱(39℃以上)が続く
- 激しい腹痛や血便がある
- 嘔吐が止まらない
- 水分が摂れず脱水症状が出ている(めまい・口の渇きなど)
まとめ
発熱と下痢が続く場合は、胃腸風邪の可能性が高いですが、食中毒やインフルエンザなどの感染症の可能性もあります。適切な水分補給や消化に良い食事を心がけ、症状が改善しない場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
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