学校での眼科検診は、視力の変化や目の健康状態を把握するために重要な機会です。最近ではおしゃれ目的でカラコン(カラーコンタクトレンズ)を日常的に使用している学生も増えていますが、検診時にカラコンをつけたままでよいのか悩む声も少なくありません。今回は、眼科検診時のコンタクトレンズ着用について、なぜ注意が必要なのかを詳しく解説します。
カラコンをつけたまま眼科検診を受けるリスク
カラコンを装着したまま検診を受けると、視力測定の正確な結果が出ない可能性があります。カラコンの色素部分が光の通り方をわずかに変えたり、視野を遮ることがあるため、正しい視力が測定できなくなる恐れがあるのです。
また、目の表面の状態を観察するような検査が行われる場合、レンズが邪魔をして炎症や傷の発見が遅れてしまうリスクもあります。そのため、眼科検診では基本的にすべてのコンタクトレンズを外すことが推奨されています。
「何も言われていない」場合でも外すべき?
前年には「外してください」と指示があったのに、今年は何も言われていない……というケースでも、原則としてカラコンやクリアレンズは外して検診に臨むのが望ましいです。学校側の説明が不足している場合でも、自己判断で正しい対応を取ることが、自分の健康を守る第一歩になります。
特に、将来的に視力が悪化した際やコンタクトレンズに伴うトラブルが発生した際に、正確な記録が残っていないと、適切な対応ができなくなる可能性もあるため注意が必要です。
どうしても外せないときの対処法
「裸眼では生活が困難」「度付きのカラコンしか持っていない」など、やむを得ず外せない事情がある場合は、受付時や検診前にあらかじめ先生や担当者に伝えておくことが大切です。
場合によっては、検診結果に「コンタクト装着中」と記載してもらえたり、後日改めて再検査の案内をもらえる可能性もあります。無断で装着したまま受診するより、きちんと相談しておいた方がトラブルになりません。
検診後すぐにカラコンを装着したい場合
検診後すぐにカラコンを着けたい場合は、必ず洗浄済みのレンズケースや保存液、手指用の消毒アイテムを持参しておきましょう。衛生的にレンズを取り扱うことで、目の感染症などのリスクを防げます。
また、眼科検診は目をよく見られるため、レンズの汚れや不具合があると恥ずかしい思いをすることも。清潔な状態で持参し、周囲に配慮するのも大切なマナーです。
まとめ
学校の眼科検診では、基本的にカラコンやクリアコンタクトは事前に外しておくことが望ましいです。何も言われていない場合でも、自分から配慮して正しい状態で受けるのが、より正確な検査結果と目の健康維持につながります。
どうしても外せない場合には、遠慮せず相談し、トラブルを未然に防ぎましょう。日常的にコンタクトを使っている方こそ、こうした検診の機会を活かして、正しいケアと使い方を見直してみてください。
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