CAD/CAMインレーは、コンピュータ制御で製作された詰め物で、精度が高く、保険適用も始まり、利用する人が増えてきています。しかし、治療後に噛み合わせに不具合を感じることもあります。この記事では、CAD/CAMインレーで発生する噛み合わせの問題と、その対応方法について解説します。
1. CAD/CAMインレーとは?
CAD/CAMインレーは、コンピュータを使って製作される詰め物で、通常の銀歯よりも精度が高く、歯の形にぴったりと合うことが特徴です。特に最近では、保険適用にもなり、広く利用されるようになっています。
このインレーは、歯型を取る際に3Dスキャンを用いて、正確に歯の型を再現し、それをもとにコンピュータで設計され、機械で削り出すため、従来の手作業よりも高精度で作られます。
2. 噛み合わせの不具合とその原因
治療後に噛み合わせに違和感を感じることがあります。特に、上下の歯の間に隙間ができる、または一部だけしか噛み合わないと感じる場合があります。この問題は、インレーの設計時や取り付け時に微細な誤差が生じた可能性が考えられます。
また、治療前にあった銀の詰め物を取り外し、深く削った結果、歯の厚さが薄くなっている場合、噛み合わせが正しく調整されていないことがあります。さらに、歯並びに個人差があるため、完全に均等に噛み合うことが難しい場合もあります。
3. 噛み合わせの調整と修正方法
噛み合わせに不具合がある場合、歯科医に相談して調整してもらうことが重要です。通常、噛み合わせの調整は、インレーを削ることで対応できます。歯科医は、歯に圧力をかけて試験的に噛み合わせを確認し、不具合を修正します。
場合によっては、インレーの再製作が必要になることもありますが、多くの場合、調整で解決可能です。特に治療直後は、噛み合わせが固まっていないこともあるため、数回の調整が必要な場合もあります。
4. 神経の痛みと歯の削りすぎの影響
治療後に神経に痛みを感じることがある場合、これは歯が深く削られたことによる影響である可能性があります。特に、深い詰め物をした場合、神経が刺激されることがありますが、時間の経過とともに痛みは落ち着くことが多いです。
もし痛みが続く場合、歯科医に再度相談し、適切な処置を受けることが必要です。また、削る量が多すぎて歯が薄くなってしまうと、将来的に詰め物が外れやすくなったり、歯が割れるリスクが高くなったりすることがあるため、注意が必要です。
5. 再調整をお願いする方法
噛み合わせや痛みが改善しない場合は、早めに歯科医に再調整をお願いしましょう。自分で調整することは難しく、専門的な知識と技術が必要です。
再調整をお願いする際には、具体的にどの部分が違和感を感じるのか、どのような症状が出ているのかを明確に伝えることが、スムーズな対応につながります。
まとめ
CAD/CAMインレーを使用した治療後に噛み合わせに不具合を感じることがありますが、歯科医に相談することで、多くの場合、調整や修正で解決することができます。歯の状態や治療後の経過に注意を払いながら、適切な対応を受けることが大切です。噛み合わせの調整は重要な処置なので、疑問や不安があれば早めに相談することをおすすめします。
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