思春期のニキビ治療は、薬の反応や肌の状態が日によって変わりやすく、不安に感じることも少なくありません。適切な治療を続けるためには、肌の変化を正しく理解し、必要に応じて医師に相談するタイミングを知っておくことが大切です。
ニキビ治療で悪化したように見える理由
ニキビ治療では、治療開始直後に赤みや炎症が強くなる「好転反応」に似た状態が起きることがあります。とくに、抗生物質の外用薬やピーリング作用のある薬は、初期に刺激を感じることがあります。
また、肌が敏感な人は薬への反応が強く出やすく、赤ニキビが大きく見えたり、触れると硬いしこりのように感じたりすることがあります。こうした変化は治療が効いている途中に起こる場合もあれば、薬が肌に合っていない場合にも起こるため、慎重な判断が必要です。
薬が合わない場合に見られるサイン
薬との相性が悪い場合、かぶれや強い乾燥、広範囲の赤みなど、明らかに炎症が悪化してしまうことがあります。特に、デュアックやダラシンゲルなどの抗生物質外用薬は、刺激が強く現れることもあります。
例えば、塗布後にピリピリ感が長時間続いたり、明らかな湿疹や痛みが出たりした場合は、単なる経過ではなく、肌に負担がかかっている可能性があります。その際には薬の量を減らす、塗布間隔を空けるなどの調整が必要になることがあります。
治療中のニキビが硬く盛り上がる理由
硬く盛り上がった赤ニキビは、いわゆる「硬結」と呼ばれる状態で、炎症が皮膚の深い部分まで広がっている可能性があります。抗生物質の内服や外用薬を使用していても改善が遅い場合、薬の種類や組み合わせを見直す必要が出てくることがあります。
例えば、抗生物質の内服だけでは深い炎症を改善しきれないケースや、皮脂詰まりが改善していないために悪化が続くケースもあります。こうした場合、治療の方向性を変えることで改善する可能性があります。
治療途中で再診しても良いのか
ニキビ治療は基本的に数週間〜数ヶ月の時間が必要ですが、「明らかに悪化している」と感じる場合や、「かぶれの後に違和感が続く」場合には、期間に関係なく受診して問題ありません。
例えば、処方から9日目でも、炎症が広がって硬結が悪化しているようなら早めの診察が安心です。皮膚科では薬の変更や塗り方の調整、保湿剤の追加など、現在の状態に合った治療提案をしてもらえる可能性があります。
日常でできるニキビケアのコツ
治療の効果を最大限に引き出すためには、日常のケアも欠かせません。洗顔時には刺激の少ない洗顔料を使い、ゴシゴシこすらないことが重要です。また、保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を整えることで、薬の刺激を和らげることができます。
食生活では脂っこいものを控える、睡眠を十分にとるなど、体の内側からニキビを悪化させないための対策も効果的です。
まとめ
ニキビ治療では経過が一定ではなく、途中で悪化したように見えることもあります。しかし、赤みが強まったり硬結が増えたりする場合には、早めに診察して薬の調整が必要になることもあります。9日目での受診でも問題はありませんので、不安を感じる場合は遠慮なく皮膚科を受診しましょう。適切な治療とケアを続けることで、肌は確実に改善へ向かいます。


コメント