まぶたにしこりができた場合、最もよく見られる原因の一つが霰粒腫です。見た目に異常がなく、特に視力に影響がない場合でも、放置しても良いのか、悪化する可能性があるのか不安になることがあります。この記事では、まぶたのしこり(霰粒腫)の原因、症状、治療法、そして放置しても良いのかについて解説します。
霰粒腫とは?
霰粒腫は、まぶたの中の小さな腺に脂肪が詰まって炎症を起こし、しこりとなって現れる病気です。これは、まぶたに存在するマイボーム腺という腺が詰まることにより発症します。腺が詰まる原因は、過度の油分や細菌感染などがあります。
霰粒腫は、通常、良性の腫瘍であり、特に見た目に異常がなく、目が見えにくくなることもありません。しかし、まぶたにしこりを感じることが多いため、気になる方も多いでしょう。
霰粒腫が放置されるとどうなるか?
霰粒腫は、放置しても自然に治癒することもありますが、しこりが大きくなることや、炎症が悪化することがあります。特に、長期間放置すると、まぶたが腫れたり、膿がたまったりして痛みを感じることがあります。また、しこりが視界に影響を与えることは少ないものの、まぶたが腫れることで目を開けづらくなることがあります。
もししこりが痛みを伴う場合や、炎症が進行して膿がたまるような状態になると、治療が必要です。そのため、早期に治療を始めることが推奨されます。
霰粒腫の治療法
霰粒腫の治療には、主に薬物療法と外科的治療があります。軽度の場合、温湿布を使ってマイボーム腺を柔らかくし、自然に排出を促すことがあります。この方法で改善する場合もありますが、しこりが大きくなっている場合や炎症が進行している場合は、医師による治療が必要です。
治療が進まない場合や症状が悪化する場合には、外科的手術が必要になることがあります。これにより、しこりを取り除くことができ、再発を防ぐことができます。
市販薬での対処法とその限界
市販薬を使って霰粒腫を治療することも可能ですが、効果が限定的です。一般的な抗炎症薬や目薬が販売されていますが、しこり自体を取り除くことはできません。市販薬を使用する場合は、症状の軽減を目的に使用し、改善しない場合や痛みがひどくなる前に、専門医に相談することが重要です。
市販薬だけで完治することは難しいため、適切な治療法を受けるために、眼科での診察を受けることが最も効果的です。
まとめ
まぶたのしこりが霰粒腫である場合、特に目に支障がない場合でも、早期に治療を受けることが推奨されます。放置しても自然に治る場合もありますが、悪化して膿がたまったり、痛みが出たりすることもあります。市販薬での対処には限界があるため、症状が改善しない場合は眼科での診察を受けることが大切です。


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