レクサプロ(エスシタロプラム)は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種で、不安障害やうつ病の治療に広く用いられています。しかし、「レクサプロを飲み始めたら依存してしまうのか?」「やめられなくなるのでは?」といった不安を抱く人も少なくありません。本記事では、レクサプロの依存性や安全な服用方法について詳しく解説します。
レクサプロに依存性はあるのか?
結論から言うと、レクサプロには依存性はほぼありません。依存性が高い薬とは、身体が薬の成分に適応し、服用を続けることで快楽を感じるようになり、摂取をやめると強い禁断症状が出るものです。
依存性のある薬の特徴
- 服用を続けると快楽や高揚感を得られる(例:ベンゾジアゼピン系抗不安薬、オピオイドなど)
- 使用をやめると強い禁断症状が発生する
- 耐性がつき、より多くの量を必要とする
レクサプロは、これらの特徴を持たないため、薬物依存を引き起こすことはほとんどありません。ただし、長期間使用した場合は、急にやめると離脱症状が出ることがあるため注意が必要です。
レクサプロの離脱症状とは?
レクサプロを急に中止すると、体が薬の影響に適応していたために一時的に不快な症状(離脱症状)を感じることがあります。
代表的な離脱症状
- めまい・ふらつき
- 不安感・焦燥感
- 頭痛・吐き気
- 電撃様の感覚(シャンビリ現象)
- 感情の不安定さ
離脱症状は個人差があり、徐々に減薬することで軽減できます。
レクサプロを安全にやめる方法
レクサプロを中止する場合は、医師の指導のもとで段階的に減薬することが推奨されます。
安全な減薬のステップ
- 医師と相談し、減薬計画を立てる
- 1〜2週間ごとに服用量を少しずつ減らす
- 離脱症状が出た場合は、無理に減薬を進めず様子を見る
- 必要に応じて薬の種類や量を調整する
自己判断での急な中止は、症状の悪化を招く可能性があるため、必ず医師の指示に従いましょう。
レクサプロを服用する際の注意点
レクサプロは正しく使用すれば安全性の高い薬ですが、いくつかの注意点があります。
1. 副作用に注意
服用初期には吐き気、倦怠感、眠気などの副作用が出ることがありますが、通常は数週間で落ち着きます。
2. 他の薬との相互作用
特にベンゾジアゼピン系の抗不安薬やアルコールとの併用は、副作用を強める可能性があるため注意が必要です。
3. 自己判断で中止しない
「症状が良くなったから」と自己判断で服用を中止すると、再発のリスクが高まるため、必ず医師と相談の上で決めましょう。
まとめ
レクサプロは依存性の低い抗うつ薬であり、適切に服用すれば「やめられなくなる」ことはありません。
- レクサプロ自体には依存性はないが、急な中止で離脱症状が出ることがある。
- 離脱症状を防ぐためには、医師と相談しながら段階的に減薬することが重要。
- 副作用はあるが、ほとんどは時間とともに軽減する。
レクサプロの服用や中止について不安がある場合は、自己判断せず、医師に相談しながら適切な方法で服用・減薬を行いましょう。
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