皮膚にビニールテープを貼ってもいいの?アトピー肌・怪我後のテーピングの注意点と安全な選び方

皮膚の病気、アトピー

転倒や怪我後の処置として「テープを貼る」場面は日常的ですが、特にアトピーや皮膚が弱い方にとっては、どんなテープを使うか、そもそも“ビニールテープ(100均などで売っている一般的な粘着テープ)”を貼っても大丈夫かどうか非常に気になるところです。この記事では、怪我処置時に使われるテープの種類と適合性、皮膚が弱い方が注意すべきポイント、実際にトラブルになりやすい事例を含めて整理します。

医療用テープと一般的なビニールテープの違い

まず、医療現場で使用される「医療用テープ(アドヒーシブテープ・ドレッシング用テープなど)」とは何かを見てみましょう。医療用テープは、皮膚適合性(低刺激・低アレルギー)・通気性・剥がしやすさなどを考慮して設計されています。([参照](https://www.sarasotamedical.com/healthcare-adhesive-tape-guide/))

一方、100均などで手に入る「ビニールテープ」は、主に工業用・梱包用として設計されており、粘着剤・素材・通気性・除去時の皮膚ストレスなどが医療用基準とは異なります。
たとえば、貼付・剥離時に皮膚角質や表皮が一緒に剥がれてしまう「皮膚剥離(skin‑stripping)」や、貼付部周囲にかぶれ・発赤が出る「医療接着剤関連皮膚損傷(MARSI)」が起こる可能性が高いとされています。([参照](https://www.wounds-uk.com/journal-articles/protecting-fragile-skin-in-wound-care-and-podiatry/))

皮膚が弱い・アトピー肌の方が特に気をつけるべき点

アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は、テープの貼付による刺激・かぶれ・接着剤アレルギーなどのリスクが高くなります。
例えば、粘着剤が合わず数日後に赤み・かゆみ・湿疹が出ることがあります。([参照](https://www.verywellhealth.com/allergy-to-bandages-and-adhesives-82752))

また、怪我をしている部位は皮膚のバリア機能が低下していたり、炎症が起きていたりすることが多く、そこに“通気性・湿気排出・刺激回避”が十分でないテープを長時間貼ると、かえって治りが遅れたり、周囲皮膚が悪化したりする可能性があります。
特に「ビニールテープ」は通気性が低く、粘着剤が強いものだと皮膚の表面に余分なダメージを与えかねません。

実例:テープ貼付後にトラブルになったケース

例えば、介護・医療の現場では、貼付したテープの剥がし時に「皮膚の薄い高齢者で皮膚が剥がれた」という報告があります。
このような現象は“医療用接着剤関連皮膚損傷(MARSI)”として認識されており、テープの種類・貼る時間・剥がし方が要因になります。([参照](https://www.woundsinternational.com/journal-articles/top-ten-tips-preventing-and-treating-skin-tears/))

もう少し身近な例として、アトピー肌の方が布タイプの医療用テープではなく、工業用粘着テープを貼ってしまい、翌日に貼付部周囲が赤く腫れ、かゆみが出てしまったというケースもあります。こうした背景から、貼るテープの種類・使用時間・肌の状態を慎重に選ぶ必要があります。

ビニールテープを貼っても“絶対NG”ではないが、おすすめできない理由と適切な選び方

ビニールテープを貼ってはいけないとは言い切れませんが、以下の観点でおすすめできない理由があります。

  • 粘着剤が強すぎる/剥がす時に皮膚がダメージを受けやすい
  • 通気性・透湿性が低く、湿気がたまりやすい・蒸れやすい
  • 皮膚適合性(アレルギー・かぶれ・接着剤反応)を考慮していない設計である
  • 貼付用途(医療的目的=創傷保護)として設計されていない可能性がある

ですから、皮膚が弱い・アトピー肌・怪我による創傷処置中という状況では、次のような“適切なテープ選び”が重要です。

  • 医療用テープ(低粘着・低刺激・通気性あり)を使用する。アクセルテープ・シリコーン粘着製品などが選択肢に。([参照](https://www.sarasotamedical.com/how-to-choose-the-right-medical-tape-for-wound-care/))
  • 貼付部位の皮膚状態を確認し、貼る時間を短めに・貼りっぱなしにしない。
  • 剥がす際には、皮膚に沿ってゆっくり慎重に剥がす。強く引けば皮膚剥離のリスクあり。
    また、貼り替えのたびに皮膚を保湿・バリアケアすることも有効です。
  • 通気性・湿度・蒸れが起きやすい状況では、貼る範囲を最小限に・別の固定方法(包帯+軽いテープなど)を検討。

貼付時・貼付後に皮膚に変化があったらどうするか

テープを貼った後に次のような変化があれば、貼るテープの種類や固定方法を見直すサインです。

  • 貼付部・周囲が赤くなる・かゆみが出る・湿疹が出る
  • 皮膚の一部が白くなったり、皮がむけそうな感じがする
  • 貼っている間・剥がした直後に痛み・ヒリヒリ感が出る

こうした場合には、すぐに貼っているテープを剥がし、医療用テープに貼り替え・皮膚科または創傷ケアの専門医に相談することをおすすめします。特にアトピーなどでバリア機能が低下している皮膚では、放置すると創傷治癒が遅れたり、二次的な皮膚炎になったりする可能性があります。

まとめ

怪我後・創傷処置中に「皮膚にビニールテープを貼る」のは、手軽ではありますが、皮膚が弱い・アトピー性皮膚炎・通気性や剥がしやすさを考える必要がある状況では適切な選択とは言えません。医療用テープには「低刺激・皮膚適合・通気性・剥がしやすさ」などが考慮された設計があります。もし現在の貼付でかぶれ・不快感・赤みなどが出ているようであれば、テープを変えてもらう・医師・看護師に相談する・皮膚科の受診を検討することを強くおすすめします。

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