足白癬(あしはくせん)と爪白癬(爪の白癬)は、いずれも皮膚に真菌が感染して発症する病気ですが、治療を途中でやめたり、完全に治癒しないまま放置すると、爪白癬が進行するリスクがあります。この記事では、足白癬と爪白癬の関係や、治療を完了させることの重要性について詳しく解説します。
1. 足白癬とは?
足白癬は、足の皮膚に真菌が感染して発症する病気で、かゆみや赤み、水疱、ひび割れなどが特徴的です。足の指の間に多く見られ、放置すると悪化することがあります。足白癬は治療しないと他の部位、特に爪に感染が広がることがあります。
足白癬の原因となる真菌(皮膚カビ)は非常に感染力が強く、湿気の多い場所や共有の床、バスマットなどを通じて広がります。適切な治療が重要です。
2. 爪白癬とは?
爪白癬は、足白癬と同様に真菌感染によるもので、爪に白い斑点や変色、厚みを伴う症状が見られます。爪の真菌感染は治療が遅れると、爪が変形し、最終的には爪が剥がれることもあります。
爪白癬は、足白癬から感染が広がることが一般的です。足の真菌が爪に移動し、爪の中で増殖を続けるため、治療が不十分なままだと、足白癬が爪に進行してしまいます。
3. 足白癬の治療を中途半端に終わらせるリスク
足白癬の治療を途中でやめてしまうと、足の皮膚だけでなく、爪にも真菌が感染し、爪白癬が進行する可能性があります。足白癬の治療には、適切な抗真菌薬の使用が必要ですが、治療を途中で止めてしまうと、完全に菌を除去することができず、再発や感染拡大を招きます。
また、足白癬を放置すると、足の皮膚に傷ができ、そこから真菌が体内に入ってしまうこともあるため、早期に治療を完了させることが重要です。
4. 爪白癬が進行する原因と予防策
爪白癬は、足白癬の治療をきちんと完了しないまま放置することで進行します。足白癬を完治させるためには、足だけでなく、爪も同時に治療する必要があります。爪の治療は時間がかかるため、患者が辛抱強く治療を続けることが大切です。
また、足白癬の予防としては、足を清潔に保ち、乾燥させ、通気性の良い靴を選ぶことが基本です。公共の場所では裸足で歩かない、共有のタオルやスリッパを使用しないことも予防策の一つです。
まとめ
足白癬を完全に治療しないまま放置すると、爪白癬が進行するリスクが高くなります。足白癬の治療は、早期に適切な治療を受けることが重要で、治療を途中でやめずに完治させることが、爪白癬の予防にも繋がります。もし足白癬が進行していると感じたら、早期に専門医を訪ねて治療を続けることをおすすめします。


コメント