コンタクトレンズの“BC8.4と8.6/1Dayと2Week”で痛みが出る理由と選び方

コンタクトレンズ、視力矯正

コンタクトレンズで「BC(基弧)が違うと動き方が変わる」「1デイ・2ウィークで装用感や痛みが違う」という話を聞いたことはありませんか?実際、〈BC 8.4/8.6〉、〈1day/2week〉など複数の要素が重なると、「動くけど痛くない」「動かないけど痛い」といった現象が起きることがあります。この記事では「なぜ動き・痛みに差が出るのか」「どの要素が原因か」「眼科で確認すべきポイント」を体系的に解説します。

BC(基弧/Base Curve)がもたらすフィット感の違い

BCとは、コンタクトレンズの後面(角膜に接する面)の曲率を示す数値で、一般的には8.0〜10.0mmあたりの範囲で展開されています。([参照](https://www.lenstore.co.uk/eyecare/what-is-base-curve-and-diameter))

レンズのBC値が角膜のカーブ(角膜径・前面曲率)と合っていないと、以下のような違和感が出やすくなります。
・BCが「小さい(=曲率がきつい)」とレンズが角膜に密着しすぎて、動かない/痛みが出やすい
・BCが「大きい(=曲率がゆるい)」とレンズが浮きやすく、動きすぎて安定しないという傾向があります。([参照](https://blog.uniqso.com/contact-lens-base-curve-what-is-how-importance-is-it/))

1Dayと2Weekの違いが与える影響

同じ度数・BCであっても、「1日使い捨て(1 day)/2週間交換(2 week)」という使用サイクルの違いが装用感に影響します。たとえば、2ウィークタイプではケアやタンパク質の付着・乾燥の度合いが残るため、目の状態が変わると「痛み」につながりやすくなります。

具体例として、1dayタイプは常に新品で使用できるため“初期のフィット・清浄度”が高く、動きが若干出ても快適なことがあります。一方、2ウィークタイプで「まばたきで動かないが痛い」という場合は、レンズのフィットが強すぎて角膜・結膜への圧迫が起きている可能性があります。

「動くが痛くない」 VS 「動かないが頻繁に痛む」の仮説

質問の事例を整理すると、〈BC 8.4/1day=動くが痛くない〉、〈BC 8.6/2week=動かないが頻繁に痛む〉という状況です。これを一般的な理論で当てはめると次のように考えられます。

・BC 8.4(やや“きつめ”寄り)+1day →レンズがやや角膜にフィットしつつも新品なので動きが生じ、涙液の交換もスムーズで痛みが出にくい。
・BC 8.6(“ゆるめ”寄り)+2week →レンズがゆるめのフィットで動かず、涙液交換が滞ったりレンズが角膜に過度に密着したりして、痛みが頻発する。つまり、「動かないから」痛みが出ている可能性があります。

もちろん実際には、「レンズ素材・直径(DIA)・目の乾燥・まばたきの癖・ケア状況」など多数の変数が関係しています。簡単に“BCだけ”が原因とは断定できませんが、BCが快適さに大きく影響する要素であることは確かです。

チェックすべきポイントと眼科での確認項目

快適にコンタクトを使い続けるために、以下のような点を眼科・コンタクトフィッティング時に確認しましょう。

  • 処方されたBC・DIAが現在使用しているレンズと一致しているか(誤ってネット購入で異なるBCになっていないか)。
  • レンズ装用中の「レンズの動き具合(まばたき時・視線移動時)」「レンズが角膜中央にきちんと位置しているか」「涙液交換(レンズ下隙間)が保たれているか」。
  • 2ウィークレンズの場合、使用開始からの日数・ケア状況・汚れ・付着などで痛み・違和感が出ていないか。新品1dayと比較して快適さに差がないか確認。
  • まばたき・瞬き時のまぶたの動き/ドライアイ傾向/角膜・結膜の健康状態。(特に痛みが頻発するようなら角膜キズ・結膜炎・レンズによる圧迫の可能性)
  • 痛む回数・時間帯・左右差・レンズ交換周期・レンズ外してから回復時間などを記録しておくと診察時に役立ちます。

まとめ

コンタクトレンズの「BCが8.4か8.6か」「1dayか2weekか」という違いは、痛み・動き・快適さに密接に関係しています。特に、BCが合っていないと目の表面に過剰な圧や浮きが起き、痛み・動きすぎ・動かなさすぎといった不快感につながります。1dayと2weekの違いやケア状況も大きな要素ですが、まずは処方されたBC・DIAを正しく守り、装用しているレンズのフィッティング状態を眼科で確認することが大切です。もし「動かないけど痛い」「違和感が頻繁に出る」という状況が続くときは、自己判断せずに専門医・眼科受診をおすすめします。

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