顔の中でも特に目立ちやすい鼻と口の間(人中)にできた引っ掻き傷は、炎症が治まった後も跡として残りやすく、不安やストレスを感じる方が少なくありません。特に30代以降は肌の回復力が低下しやすく、浅い傷でも色素沈着や線状の跡が残ることがあります。ここでは、人中の傷跡が気になる場合の現実的な対処法を整理します。
人中の傷跡が残りやすい理由
人中は皮膚が薄く、日常的に動きが多い部位のため、傷が治る過程で刺激を受けやすい特徴があります。さらに紫外線の影響を強く受けることで、炎症後色素沈着として茶色や赤みが残りやすくなります。
特に横に走る引っ掻き傷は、治癒の途中で皮膚が引っ張られ、線状瘢痕として定着しやすい傾向があります。
炎症が治まった後でも皮膚科は受診できる?
炎症が落ち着いて傷跡になっている状態でも、一般皮膚科での診察は十分可能です。門前払いになるケースはほとんどなく、医学的に「外傷後瘢痕」「炎症後色素沈着」として保険診療の範囲で判断されます。
処方されることが多いのは、ヘパリン類似物質外用薬、トラネキサム酸配合外用薬、場合によっては弱めのステロイドや美白外用薬などです。これらは傷跡の赤みや色素沈着を薄くする目的で使われます。
皮膚科で改善が乏しい場合の選択肢
数ヶ月ケアしても線が目立つ場合は、美容皮膚科での治療を検討する段階に入ります。特に線状の跡には、レーザー治療や光治療が選択されることがあります。
例えば、色素沈着が主な場合はレーザートーニング、赤みが残る場合はVビーム系レーザー、凹凸が気になる場合はフラクショナルレーザーなど、状態に応じた選択が行われます。
自宅でできるケアと避けるべき行動
受診までの間、自宅では紫外線対策を最優先してください。人中は日焼け止めを塗り忘れやすいため、低刺激の日焼け止めを薄く重ねることが重要です。
また、コンシーラーで厚塗りすると摩擦が増え、逆に色素沈着を悪化させることがあります。こすらず、刺激を与えないスキンケアを心がけましょう。
まとめ:まずは皮膚科、その後必要なら美容医療へ
人中の引っ掻き傷跡は、2週間程度で完全に判断するのは早く、今後数ヶ月かけて薄くなるケースも多くあります。まずは一般皮膚科で相談し、外用治療と紫外線対策を行うのが現実的な第一歩です。
それでも改善が乏しい場合に、美容皮膚科でのレーザーなどを検討する流れが、費用面・安全面ともにバランスの良い選択といえるでしょう。


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