神経を取った歯に銀歯を入れた後、どのくらいの硬さのものを食べてもよいのか悩む方は多いでしょう。神経を失った歯はもろくなりやすく、適切なケアが必要です。本記事では、食事の注意点や長持ちさせるためのポイントについて解説します。
神経を取った歯がもろくなる理由
神経を取った歯は以下の理由で通常の歯よりも弱くなると言われています。
- 歯に栄養が行き届かなくなる:歯髄(神経)を失うことで、血液供給がなくなり、歯の強度が低下します。
- 乾燥して割れやすくなる:神経のある歯は水分を含んでいますが、神経を取ると乾燥しやすくなります。
- 強い力が加わると破折のリスクが上がる:噛む力が直接歯にかかるため、強い衝撃に耐えられなくなる可能性があります。
どのくらいの硬さの食べ物ならOK?
神経を取った歯でも、適切にケアすれば10年以上問題なく使うことは可能です。ただし、強い負荷をかけると銀歯が外れたり、歯が割れてしまうことがあります。
食べてもOKなもの
- 柔らかい肉(鶏肉、ひき肉、煮込んだ牛肉など)
- 蒸し野菜、柔らかい果物
- ごはん、パスタ、うどん
- ヨーグルト、プリン
注意が必要なもの
- せんべい、硬いパン
- ナッツ類(アーモンド、クルミなど)
- 飴、氷(噛まずに舐めるならOK)
- ステーキなどの硬い肉
神経を取った歯を長持ちさせるポイント
長期間問題なく使うためには、以下のポイントを意識しましょう。
1. 片側ばかりで噛まない
銀歯を入れた歯ばかりを使って噛むと負担がかかりやすく、破折の原因になります。左右バランスよく使うようにしましょう。
2. 歯ぎしり・食いしばりに注意
就寝時の歯ぎしりや日中の食いしばりが歯に大きな負担を与えます。マウスピースの使用や、ストレス対策を検討しましょう。
3. 定期的に歯科検診を受ける
銀歯が取れそうになっていないか、歯にひびが入っていないかを確認するために半年~1年に1回は歯科検診を受けることをおすすめします。
10年以上問題なく使えるのか?
神経を取った歯でも適切にケアをすれば10年以上持たせることは十分可能です。以下の習慣を続けている人は、長持ちしやすい傾向にあります。
- 定期的に歯科検診を受ける
- 硬すぎる食べ物を避ける
- 歯ぎしり対策をしている
- 適切な歯磨きをしている
逆に、放置すると銀歯の下で虫歯が進行しやすくなり、最悪の場合抜歯が必要になることもあります。
まとめ
神経を取った歯に銀歯を入れた後も、正しくケアすれば長期間使用することが可能です。
- 硬いもの(せんべい、ナッツ、氷)は避ける
- バランスよく噛み、片側ばかり使わない
- 歯ぎしり・食いしばりの対策をする
- 半年~1年に1回は歯科検診を受ける
上記を意識して、歯を大切に使っていきましょう。
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