健康診断での聴診器の位置はどこ?胸の横に当てるのは不自然なのかを解説

病院、検査

健康診断での内科検診では、医師が胸や背中に聴診器を当てて心音や呼吸音を確認します。しかし、中には「胸の横に聴診器を当てられた」「乳首に触れたような気がして不快だった」という経験をする人もいます。この記事では、医療的に正しい聴診の位置と、不自然な対応を見分けるポイントをわかりやすく解説します。

1. 聴診器を当てる目的と基本的な位置

聴診器は、心臓や肺の音を聞き取るために使われます。医師は胸部のさまざまな場所に当てることで、心臓の鼓動や呼吸音に異常がないかを確認します。

一般的な聴診の位置は次の通りです。

  • 心音:胸の中央や左胸(乳首の少し内側あたり)
  • 肺音:背中の左右、肩甲骨の下あたり
  • 前胸部:肺の上部や下部(左右対称に数カ所)

したがって、胸の横(乳首の外側近く)に当てること自体は、心音や肺音を聞く上で珍しいことではありません。

2. 胸の横に聴診器を当てる理由

特に女性の場合、胸のふくらみを避けつつ心音や肺音を聞く必要があります。そのため、医師は胸の外側や上部、脇に近い部分に聴診器を当てることがあります。

また、服の上から聴診を行うと正確な音が聞き取りづらくなるため、Tシャツ1枚の状態での診察も一般的です。これは医療的に適切な判断です。

ただし、乳首に明確に触れるような行為は必要ありません。胸の形や体格によって偶然軽く触れることがあっても、通常は避けるように注意が払われます。

3. 不自然な対応を見分けるポイント

次のような場合には、医療行為として不適切である可能性があります。

  • 明らかに長時間、胸に聴診器を当てていた
  • 乳首に触れたにも関わらず謝罪や説明がなかった
  • 不必要に服をめくる、または下着を脱がせるよう指示した

医師が説明なしに行為を続ける場合は、患者として不安や不快を感じるのも当然です。

4. 不安を感じたときの対応方法

もし診察中に不快な思いをした場合、以下のような対応を取ると良いでしょう。

  • 健診後すぐに健診センターや病院の窓口に相談する
  • 第三者(看護師や同席者)がいた場合、その人にも確認してもらう
  • 次回以降は「女性医師を希望する」と伝える

医療機関には相談窓口が設けられている場合が多く、正しい対応を取ることができます。

5. まとめ

聴診器を胸の横に当てること自体は、医療的に正しい行為である場合があります。ただし、乳首に触れたり説明がなかったりする場合は、不適切な対応の可能性も否定できません。違和感を覚えたときは我慢せず、医療機関や健診センターに相談することが大切です。患者が安心して診察を受けられる環境を整えるためにも、疑問や不安を言葉にする勇気を持ちましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました