片目失明・外斜視の方が検討できる「色付きメガネ・レンズ」―見た目・快適性・対策を総合解説

目の病気

出生時のトラブルで片方の目を失明し、かつ〈外斜視〉の状態にある方が、「正常な方の目に透明なレンズをかけているが、色付きのメガネ・レンズを使う人もいると聞く。自分も検討すべきか?」と感じるケースがあります。本記事では、片眼失明・斜視の背景、色付きレンズ・補助メガネの役割・実例・医療的観点を整理し、対策を考えるための手がかりをご紹介します。

片目失明・外斜視とはどういう状態か

まず、「片目失明」という言葉は、片方の眼が視機能をほとんど失っている、もしくは視力が極端に低い状態を指します。そして「外斜視」とは、通常正面を向いているべき眼が外側(耳方向)にずれている状態です。

このような状態では、二眼視(両目で像を融合して立体的に見ること)が困難で、もう一方の眼だけで「モノキュラー(単眼)視」の形で生活しているケースがあります。〈単眼視〉の方では、対側眼(視覚を失った眼)を隠す・装飾的に目立たせないなど、見た目・心理面・実用面それぞれで配慮が必要になることがあります。([参照](https://www.sciencedirect.com/topics/pharmacology-toxicology-and-pharmaceutical-science/monocular-vision))

色付きメガネ・レンズを使う目的とメリット・注意点

では、色付き(または濃淡付き)メガネやコンタクトレンズが「片目失明/斜視」の状況でどのような役割を果たすかを見てみましょう。

・〈見た目の補整〉:視機能を失った眼や斜視眼は、見た目で“ずれている”“白く見える”など気にされる方がいます。色付きレンズ・補装具レンズを使うことで、眼の外観を整える目的があります。([参照](https://entokey.com/tinted-lenses/))

・〈医療的・機能的配慮〉:色付きレンズ・特殊レンズには、光の眩しさ・光過敏(フォトフォビア)を軽減したり、眼の非対称感を視覚側が“補う”ように助ける作用を持つものもあります。([参照](https://www.reviewofoptometry.com/article/give-patients-a-new-view-of-the-world-and‑themselves))

ただし注意点もあります。色付きレンズが必ず「快適性を改善する」「片側眼を見えやすくする」というわけではなく、「色の付いたフィルターがかえって明度/コントラスト/色識別を下げる」可能性が研究で示唆されています。([参照](https://www.researchgate.net/publication/307847745_The_effect_of_tinted_spectacle_lenses_on_contrast_sensitivity_and_colour_vision))

実例:片眼失明+斜視で色付きメガネを採用したケース

例えば、難治性の斜視・片眼視機能喪失の患者に対して、レンズの色を変えて心理的な“目立ち感”を抑えたり、光過敏対策や見た目のバランスを整えたりするカスタムレンズが使用されたことがあります。([参照](https://entokey.com/tinted-lenses/))

このような実例では、「レンズを透明から薄いグレースモークに変更したことで、人前で眼を隠す回数が減った」「光の反射が少なくなり眩しさが軽減された」という声があります。ただし、視力を回復させるものではなく、補助的な対応という位置づけです。

眼科・視能訓練・補装具の観点で確認すべきこと

色付きメガネ・レンズを検討する際には、以下のポイントを確認しておくことが重要です。

  • 失明側・視機能のある側の眼それぞれの視力・眼位(斜視角)・眼球運動・眼鏡矯正度数の現状
  • 色付きレンズを使う目的(見た目重視・光過敏対策・視覚補助など)を眼科・視能訓練士・補装具専門家と整理
  • レンズ色・濃度・透過率が視認性や色識別・明度・コントラストに与える影響を検討。例えば、あまり暗い色は視界が暗くなり、暗所で見えづらくなる可能性があります。([参照](https://www.researchgate.net/publication/307847745_The_effect_of_tinted_spectacle_lenses_on_contrast_sensitivity_and_colour_vision))
  • 斜視がある場合、両眼視機能・抑制(片方の眼を脳が使わないようにする適応)・代償運動(頭位・眼位)などが関係しているため、装用中に「疲れ」「頭の傾き」「眼精疲労」などないか観察。
  • 装用後の定期受診・視機能チェック。見た目対応だけでなく、眼の健康(角膜・結膜・残存視機能)や生活上の違和感がないかを確認。

色付きレンズが合わない・適さないケースは?

先述のように、色付きレンズ・濃色レンズによっては、明るさ・コントラスト・色識別に影響が出るため、特に次のような場合には慎重に検討が必要です。

・車の運転・夜間歩行・色識別(信号・表示)を頻繁に行う方⇨暗めのレンズや濃すぎる色付きは視認性低下のリスクあり。
・片眼しか視力がない場合、もう一方の眼に頼る機会が多いため、眼鏡による視界障害(暗さ・色変化)による生活影響を十分に考える必要があります。

また、斜視や片眼失明の場合、「色付きレンズで見た目改善」だけで斜視角が改善するわけではありません。視能訓練・眼鏡・場合によっては斜視手術・補装具併用といった包括的な対応が重要です。([参照](https://www.pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9777217/))

まとめ

片目を失明し、外斜視を抱えている方にとって、「色付きのメガネ・レンズ」を使うことは、見た目改善・光環境対応・心理的な安心感などの面で有効な選択肢になりえます。ただし、視機能が残っている眼の使い勝手・色識別・視認性・眼位・頭位・眼精疲労などを総合的に捉え、眼科・補装具・視能訓練の専門家と相談しながら「目的」「レンズ色・濃度」「装用環境」を慎重に選ぶことが大切です。装用後も定期的なチェックを欠かさず、「見た目だけ」で終わらせず快適な生活環境を整えることをおすすめします。

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