花粉症の症状が辛い時期に、緑内障を持っている方は市販薬を選ぶ際に注意が必要です。特に、緑内障の眼圧に影響を与える薬を避ける必要があります。この記事では、緑内障の方が避けるべき花粉症薬と、逆に眼圧を上げにくい安全な薬について解説します。
緑内障の人が避けるべき花粉症薬
緑内障の治療中の方は、花粉症薬を選ぶ際にいくつかの注意点があります。特に避けるべき薬は、「抗ヒスタミン薬」です。抗ヒスタミン薬は、鼻づまりやくしゃみの症状を抑える効果がありますが、一部の抗ヒスタミン薬には眼圧を上げる副作用があるものがあります。
例えば、第二世代抗ヒスタミン薬(ロラタジン、セチリジンなど)は比較的眼圧に与える影響が少ないですが、第一世代の抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミンなど)は眼圧を上げる可能性があるため、緑内障の方は避けたほうが良いでしょう。
眼圧を上げにくい花粉症薬
緑内障の方が安心して使用できる花粉症薬には、抗ヒスタミン薬の中でも「第二世代抗ヒスタミン薬」が含まれます。これらは、第一世代の薬よりも副作用が少なく、眼圧に与える影響が少ないとされています。
また、点鼻薬や点眼薬の中にも眼圧に影響を与えにくいものがあります。例えば、「フルメトロン点鼻薬」や「アゼラスチン点鼻薬」などの使用は比較的安全とされています。ただし、使用する前に医師に相談することをお勧めします。
緑内障患者のための花粉症薬選びのポイント
緑内障の方が花粉症薬を選ぶ際には、まず眼圧に影響を与える可能性のある薬を避けることが重要です。抗ヒスタミン薬は、その種類によって眼圧への影響が異なるため、慎重に選ぶ必要があります。また、薬剤の副作用や使用後の症状についても、医師や薬剤師としっかり相談しましょう。
さらに、花粉症の症状を軽減するために、薬だけでなく、生活環境の改善やアレルゲンの回避も合わせて行うことが有効です。室内の空気を清潔に保つために空気清浄機を使う、外出時にはマスクをつけるなど、薬以外の対策も取り入れることが推奨されます。
まとめ
緑内障を持っている方は、花粉症薬を選ぶ際に眼圧への影響を考慮することが大切です。第一世代の抗ヒスタミン薬や一部の薬は眼圧を上げる可能性があるため避け、第二世代抗ヒスタミン薬や眼圧に影響を与えにくい点鼻薬・点眼薬を選びましょう。薬選びに不安がある場合は、必ず医師や薬剤師と相談することをお勧めします。


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