視力検査では1.2と判定されているのに、運転中や暗い場所で標識やナンバープレートが見えにくいと不安になります。この記事では、視力の数値だけでは分からない見え方の違いと、ICLでどこまで改善できるのかを医学的な視点から解説します。
視力1.2は”よく見える”とは限らない
視力1.2はあくまで明るい環境で、コントラストのはっきりしたランドルト環(視力表)を使った結果です。日常生活、とくに運転時は暗さ・光のにじみ・動体視力など複数の要素が関係します。
そのため、数値上は1.2あっても、夜間や薄暗い環境では見えづらさを感じる人は珍しくありません。
暗い場所で見えにくくなる主な原因
夜間視力が低下する原因には、軽度の乱視、角膜の不正乱視、ドライアイ、瞳孔が暗所で大きく開くことによる収差(ハロー・グレア)などがあります。
特にコンタクトレンズ装用者は、レンズのズレや乾燥により、暗所でピントが甘くなりやすく、信号や看板がぼやけて見えることがあります。
裸眼で目が良い人が夜でも見える理由
いわゆる”裸眼で目が良い人”は、単に視力が高いだけでなく、コントラスト感度や暗所視能力が高いケースが多いです。これは網膜や角膜の質、瞳孔反応など先天的要素も大きく影響します。
そのため、コンタクトで矯正した1.2と、生まれつきの良好な裸眼視力では、見え方の質に差が出ることがあります。
ICLをすると見え方はどう変わるのか
ICLは目の中にレンズを入れる手術で、角膜を削らず高精度な矯正が可能です。乱視補正や光学的な質が高いため、コンタクトよりクリアに感じる人も多いのが特徴です。
ただし、ICLでも”暗所視能力そのもの”が劇的に向上するわけではありません。原因がドライアイや角膜不正乱視であれば改善が期待できますが、網膜や瞳孔由来の場合は限界があります。
見え方に不満がある場合の具体的な対策
まずは眼科で視力だけでなく、乱視の詳細検査、コントラスト感度、暗所視検査を受けることが重要です。コンタクトの種類変更で改善するケースも少なくありません。
ICLを検討する場合も、”裸眼で完璧に夜まで見える”ことを目標にするのではなく、現在の不満点がどこまで改善可能かを事前に説明してもらうことが大切です。
まとめ
視力1.2でも夜間や運転中に見えにくいのは珍しいことではありません。視力の数値だけでなく、見え方の質を左右する要因は多岐にわたります。ICLは有効な選択肢になり得ますが、期待できる改善点と限界を正しく理解した上で検討することが、後悔しないための重要なポイントです。


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