双極性障害・ADHD・ASDがある場合の就職選択|A型事業所とクローズ就職を考えるポイント

メンタルヘルス

新卒で入社した会社を短期間で退職した後、今後の働き方について悩む方は少なくありません。特に双極性障害やADHD、ASDなどの特性がある場合、「障害者雇用を目指すべきか」「一般雇用で再挑戦するべきか」「まずは就労支援を利用した方がよいのか」と迷うことがあります。

この記事では、A型就労継続支援事業所を利用する場合と、アルバイトなどをしながら一般企業への就職を目指す場合、それぞれの特徴や判断するときのポイントについて解説します。

まず大切なのは退職理由を整理すること

短期間で仕事を辞めた場合、次の職場探しを急ぐ前に、なぜ継続が難しかったのかを整理することが重要です。

例えば、業務量が多すぎた、人間関係で強いストレスを感じた、生活リズムが崩れた、指示の受け取り方やコミュニケーションで困ったなど、原因によって必要な対策は変わります。

双極性障害の場合は気分の波による体調変化、ADHDの場合は集中や段取りの難しさ、ASDの場合は環境変化や対人関係の負担などが仕事の継続に影響することがあります。

A型就労継続支援事業所を利用するメリット

A型事業所は、一般企業で働くことに不安がある方が、雇用契約を結びながら働くための福祉サービスです。

一般的なアルバイトよりも、体調や特性に配慮した環境で働ける場合があり、生活リズムを整えたり、働く練習をしたりする場として利用されることがあります。

例えば、これまで仕事で体調を崩してしまった経験がある場合、いきなりフルタイム勤務を目指すより、安定して通勤する習慣を作ることが次の就職につながるケースもあります。

A型事業所を選ぶ前に確認したいポイント

A型事業所はすべての人に合うわけではありません。仕事内容や勤務時間、支援内容は事業所によって大きく異なります。

利用を検討する場合は、どのような仕事をするのか、体調不良時にどの程度相談できるのか、一般就労への移行支援があるのかなどを確認することが大切です。

また、障害者手帳についても、取得できるかどうかは医師の診断や状態によって判断されます。手帳取得を急ぐのではなく、まず現在の困りごとを医療機関や相談支援機関に相談することも選択肢になります。

アルバイトをしながらクローズ就職を目指す場合

クローズ就職とは、障害や診断名を企業に伝えず、一般雇用として働く方法です。

メリットとしては、求人の幅が広く、一般的なキャリア形成を目指しやすい点があります。一方で、職場に配慮を求めにくく、自分で体調管理や困りごとへの対策を行う必要があります。

例えば、以前の職場で環境調整がないことで体調を崩した場合、同じ問題が再び起こらないよう、仕事内容や勤務時間、職場環境を慎重に選ぶ必要があります。

障害者手帳がない場合でも利用できる支援を確認する

障害者雇用は基本的に障害者手帳が必要になりますが、手帳取得前でも利用できる就労相談や支援サービスがあります。

地域の障害者就業・生活支援センター、就労移行支援事業所、医療機関の相談窓口などでは、今後の働き方について一緒に考えてもらうことができます。

一人で「A型か一般就職か」を決めるのではなく、自分の体調、得意なこと、苦手な環境を整理したうえで選択することが大切です。

自分に合った働き方を判断する基準

働き方を選ぶときは、「どちらが正しいか」ではなく「今の自分が安定して続けられるか」を基準に考えることが重要です。

体調の波が大きい、長時間勤務に不安がある、仕事の進め方を練習したい場合は、支援を受けながら働く方法が向いていることがあります。

一方で、症状が安定しており、自分で対策を取りながら働ける場合は、アルバイトから経験を積んで一般就職を目指す方法もあります。

まとめ

双極性障害、ADHD、ASDがある場合の就職では、早く正社員になることだけを目標にするより、長く安定して働ける環境を選ぶことが大切です。

A型事業所は働く練習や生活リズムを整える場として役立つ場合があり、クローズ就職は選択肢が広い一方で自己管理や環境選びが重要になります。

現在の体調や過去の退職理由を振り返り、医師や就労支援機関などにも相談しながら、自分に合った働き方を少しずつ探していくことが将来的な安定につながります。

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