良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、寝返りや起き上がる動作などで突然ぐるぐると回るようなめまいが起こる病気です。一度症状が改善しても、数日後や数週間後に再び同じようなめまいが起こることがあり、不安を感じる人も少なくありません。この記事では、めまいが再発する理由や考えられる原因、受診の目安について解説します。
良性発作性頭位めまい症は再発しやすい病気
良性発作性頭位めまい症は、耳の奥にある耳石が本来の場所から剥がれ落ち、三半規管の中に入り込むことで発症すると考えられています。
症状が改善した後でも、再び耳石が移動したり、残っていた耳石が別の場所に動いたりすることで、めまいが再発することがあります。
一度治ったように感じても、短期間で再発すること自体は珍しいことではありません。
再発は新たな耳石が剥がれたとは限らない
めまいが再び起きた場合、「新しく耳石が剥がれたのでは?」と考える人は多いですが、それだけが原因とは限りません。
最初の発作で剥がれた耳石が完全に元の位置へ戻らず、三半規管内に一部残っていた場合、数日後に再び移動して症状を引き起こすことがあります。
例えば、4日ほどで症状が落ち着き通常の生活に戻った後、寝る向きや頭の動かし方をきっかけに再び耳石が動いてめまいが出るケースもあります。
症状が治りきっていなかった可能性もある
良性発作性頭位めまい症では、強いめまいが治まっても完全に回復したとは限りません。
実際には耳のバランス機能がまだ安定しておらず、わずかな頭位変化で症状が再燃することがあります。
特に発症から数日〜数週間は再発しやすい時期とされており、「一度完全に治った後に新しい病気になった」というよりは、同じ病態が続いている場合も少なくありません。
どのような場合に耳鼻科を再受診すべきか
良性発作性頭位めまい症は自然に改善することもありますが、症状が繰り返す場合は耳鼻咽喉科で再評価を受けることが推奨されます。
特に次のような症状がある場合は早めの受診が大切です。
- めまいが長時間続く
- 耳鳴りや難聴を伴う
- 手足のしびれやろれつが回らない症状がある
- 歩行が困難になるほど強いめまいがある
これらの場合は、別の病気が隠れている可能性も考慮する必要があります。
再発予防のためにできること
完全な予防法はありませんが、十分な睡眠や規則正しい生活を心がけることは大切です。
また、医師から指導を受けた場合は耳石置換法(エプリー法など)を適切に行うことで改善が期待できます。
過度に頭を動かすことを恐れる必要はありませんが、症状が強い時期は急な頭位変換を避けると安心です。
まとめ
良性発作性頭位めまい症は、一度症状が改善しても数日後や数週間後に再びめまいが起こることがあります。その原因は新たな耳石の剥離だけでなく、前回の耳石が残っていたり、耳のバランス機能が完全に回復していなかったりすることも考えられます。
短期間での再発は比較的よく見られる経過ですが、症状が長引く場合や強くなる場合は耳鼻咽喉科で相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

コメント