就労継続支援B型事業所へ通っている人の中には、「この年齢でB型しか通えていない」「もう人生終わりなのでは」と強い不安や劣等感を抱えてしまう人もいます。
特に30代以降になると、周囲と比較して焦りを感じたり、「もっと普通に働けるはずだった」と苦しくなることがあります。
しかし、B型作業所へ通っている背景には、体調、精神面、障害特性、生活事情などさまざまな要因があります。
この記事では、B型作業所へ通う人が抱えやすい悩みや、「オワコンだ」と感じてしまう心理についてわかりやすく解説します。
B型作業所は「働けない人の終着点」ではない
就労継続支援B型は、一般就労が難しい時期でも、体調や特性に合わせて通所できる福祉サービスです。
雇用契約を結ばず、自分のペースで通える点が特徴とされています。
そのため、「社会から脱落した人の場所」と誤解されることもありますが、本来は生活リズムや社会参加を支える役割もあります。
実際には、B型を経由してA型や一般就労へ進む人もいれば、無理せず安定継続を目指す人もいます。
[参照]厚生労働省 障害福祉サービス
「36歳だから終わり」と感じやすい理由
30代後半になると、周囲との比較で苦しくなる人は少なくありません。
SNSや同世代の話題を見て、「結婚」「正社員」「収入」などと比べてしまうこともあります。
また、「この年齢ならもっとできているはずだった」という理想像とのギャップに悩むケースもあります。
特に、過去に働けていた経験がある人ほど、現在との落差を強く感じやすい傾向があります。
しかし、精神状態や体調は年齢だけでは測れず、無理を続けた結果として一度休養が必要になる人もいます。
“今できている範囲で生活を維持している”こと自体が大きな努力という見方もあります。
B型に通う人が実際に抱えやすい悩み
B型利用者では、「社会との距離感」に悩むケースが少なくありません。
たとえば、以下のような不安を感じる人もいます。
- 収入への不安
- 将来への焦り
- 家族への申し訳なさ
- 人間関係疲れ
- 体調の不安定さ
また、通所できる日とできない日の差があり、「周囲みたいに普通に働けない」と自分を責めてしまうこともあります。
しかし、無理に一般就労を続けて再び体調を崩すケースもあり、支援を利用しながら安定を目指す人も少なくありません。
「普通」にこだわりすぎると苦しくなることも
現代では、「正社員でフルタイム勤務していることが普通」というイメージを持つ人もいます。
しかし実際には、働き方や生き方はかなり多様化しています。
障害やメンタル不調、発達特性、慢性疾患などを抱えながら、自分に合う形を模索している人は少なくありません。
また、「頑張ればみんな普通に働ける」という考え方が、自分を追い込んでしまう場合もあります。
| 感じやすい思考 | 実際によくある背景 |
|---|---|
| 自分だけ遅れている | 比較疲れ |
| 価値がない | 自己否定 |
| 終わっている | 将来不安 |
| 普通になれない | 理想像とのギャップ |
今後を考える時に大切な視点
B型作業所へ通っている人の中にも、「まず生活リズムを安定させる」「人と関わる練習をする」といった段階を大切にしている人がいます。
また、急に将来全部を解決しようとすると、逆に苦しくなるケースもあります。
そのため、「今より少し体調を安定させる」「週1日増やしてみる」など、小さな変化を目標にする人もいます。
支援員や相談員と話しながら、自分に合うペースを探していくことも珍しくありません。
「36歳だからもう終わり」と年齢だけで決めつけず、今の状態からどう生活を整えるかを考える視点も大切です。
まとめ
B型作業所へ通っていることで、「自分はもう終わりだ」と感じてしまう人は少なくありません。
しかし、B型利用には体調や精神状態、障害特性などさまざまな背景があり、「怠け」だけで説明できるものではありません。
また、生活を維持しながら通所を続けていること自体、大きなエネルギーを使っている場合もあります。
年齢だけで人生を決めつけるより、まずは今の自分に合うペースを整えながら、少しずつ先を考えていくことも大切です。


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