インフルエンザにかかったタイミングで、「急に奥歯がズキズキ痛くなった」「唇が異常に乾燥して腫れてきた」と感じて不安になる人は少なくありません。特に高熱や鼻症状がある時期は、口周りや歯に普段とは違う変化が起きることがあります。
インフルエンザそのものが直接歯を悪くするとは限りませんが、体調不良による影響で痛みや炎症が強く出るケースもあります。この記事では、インフルエンザ中の奥歯の痛みや唇の乾燥・腫れについて考えられる原因を整理して解説します。
インフルエンザ中に奥歯が痛くなることはある?
インフルエンザ中は、発熱や免疫低下、鼻づまりなどによって普段より口腔内に負担がかかることがあります。その影響で、もともと軽く炎症があった歯や歯ぐきの痛みが強く感じられる場合があります。
特に「噛むと痛い」「上下の歯が当たるだけでズキズキする」という場合は、歯の神経や歯根周囲に刺激が起きている可能性もあります。
また、上の奥歯は副鼻腔(鼻の奥の空洞)に近いため、インフルエンザによる鼻炎や副鼻腔の炎症が歯の痛みとして感じられるケースもあります。
| 考えられる原因 | 特徴 |
|---|---|
| 副鼻腔の炎症 | 上の奥歯に響くような痛み |
| 歯の炎症悪化 | 噛むと強く痛む |
| 食いしばり | 発熱や睡眠中の力みで悪化することがある |
インフルが治ると歯の痛みも落ち着くケース
副鼻腔の炎症や一時的な体調不良による痛みであれば、インフルエンザの回復とともに症状が軽くなることがあります。
例えば、熱が下がって鼻づまりが改善すると、奥歯の圧迫感やズキズキ感が弱くなる人もいます。
一方で、もともと虫歯や歯の神経の炎症があった場合には、インフルエンザをきっかけに症状が強く出ている可能性もあります。その場合は、感染症が治っても歯の痛みだけ残るケースがあります。
「どんどん痛みが強くなる」「噛めないほど痛い」という場合は、体調回復後に歯科受診を検討する人もいます。
唇が乾燥して腫れる原因として考えられること
インフルエンザ中は、高熱や口呼吸、水分不足などによって唇が極端に乾燥しやすくなります。
特に鼻づまりがあると、寝ている間も口呼吸になりやすく、朝起きたときに唇がひび割れたり腫れたりすることがあります。
また、何度もリップクリームを塗ることで刺激になったり、無意識に唇を舐めることでさらに乾燥が悪化したりするケースもあります。
- 発熱による脱水
- 口呼吸
- 唇を舐める癖
- 刺激の強いリップ製品
例えば、メントール入りのリップがしみる場合には、低刺激タイプへ変更することで楽になる人もいます。
インフルエンザ中に気をつけたい口腔ケア
体調不良中は歯磨きがおろそかになりやすく、口腔内が乾燥すると細菌も増えやすくなります。そのため、無理のない範囲で口腔ケアを続けることが大切です。
例えば、水分をこまめに摂るだけでも乾燥予防につながります。また、刺激の少ない歯磨き粉や保湿剤を選ぶ方法もあります。
唇については、ワセリン系のシンプルな保湿剤を使用する人もいます。強くこすったり皮を無理に剥がしたりしないことも重要です。
受診を考えたい症状の目安
インフルエンザ中の症状が一時的なものなら自然に軽快する場合もありますが、次のようなケースでは医療機関へ相談が検討されます。
| 症状 | 相談の目安 |
|---|---|
| 歯の痛みが強くなる | 噛めない・眠れないほど痛い |
| 顔の腫れ | 頬まで腫れてきた |
| 唇の腫れ悪化 | 水ぶくれや強い痛みがある |
| 発熱長期化 | 高熱が続く |
厚生労働省でも、インフルエンザ時の体調変化や受診目安について案内しています。[参照]
まとめ
インフルエンザ中に奥歯がズキズキ痛む場合、副鼻腔の炎症や体調不良による一時的な影響で起きているケースがあります。その場合は、インフルエンザの回復とともに痛みが軽くなることもあります。
一方で、もともとの虫歯や歯の炎症が悪化している可能性もあるため、症状が強くなる場合や長引く場合には歯科受診も検討されます。また、唇の乾燥や腫れは発熱や口呼吸、水分不足などが関係することも多く、保湿と水分補給を意識することが大切です。


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