うつ病でも「死にたい」と思わない人はいる?希死念慮との違いを解説

うつ病

うつ病というと「死にたくなる病気」というイメージを持つ人は少なくありません。しかし実際には、うつ病でも希死念慮が強く出る人もいれば、ほとんど出ない人もいます。この記事では、うつ病と希死念慮の関係や、人によって症状が違う理由について解説します。

うつ病の症状は人によって大きく異なる

うつ病は「気分が落ち込む病気」と一括りにされがちですが、実際には症状の現れ方に個人差があります。眠れない人もいれば、逆に寝すぎる人もいますし、食欲が減る人もいれば増える人もいます。

希死念慮も同じで、強く感じる人もいれば、「ただ何もしたくない」「消えてしまいたい感じはあるけど死にたいわけではない」という人もいます。

希死念慮はうつ病の必須症状ではない

精神医学では、希死念慮はうつ病で見られることのある症状の一つですが、必ず存在するわけではありません。

例えば、仕事に行けないほど気力が落ち、食事や入浴もできなくなっていても、「死にたい」とは思わない人もいます。一方で、幼少期から自己否定感が強く、うつ病とは別に慢性的な希死念慮を抱えている人もいます。

昔から希死念慮がある場合に考えられること

「昔から死にたい気持ちがある」という場合、うつ病だけではなく、性格傾向、発達特性、トラウマ体験、不安障害など複数の要因が関係していることがあります。

具体例として、幼少期から強い孤独感や自己否定感を抱えている人は、抑うつ状態になっていなくても希死念慮を感じやすいことがあります。

そのため、「うつ病=死にたい病気」「死にたくない=軽症」と単純に比較することはできません。

他人と症状を比べないことも大切

精神症状は外から見えにくく、同じ診断名でも苦しみ方は人それぞれです。

例えば、ある人は強い不安や焦燥感が中心で、別の人は無気力感が中心というように、症状の出方にはかなり幅があります。

友人に希死念慮がないからといって、自分の感じ方がおかしいわけではありませんし、逆に希死念慮がある人の方が「重い」と単純に言えるものでもありません。

希死念慮が続く場合は相談先を持つことが重要

希死念慮が長期間続いている場合は、一人で抱え込まず、精神科や心療内科、カウンセラーなどに相談することが大切です。

特に「消えたい気持ちが強くなる」「現実感がなくなる」「衝動的になる」といった変化がある場合は、早めの支援が重要になります。

また、希死念慮は『死にたい』だけではなく、『生き続けるのがつらい』『休みたい』という形で現れることもあります。

まとめ

うつ病でも希死念慮がない人は珍しくありません。うつ病の症状は人によって大きく異なり、希死念慮は必須症状ではないためです。

一方で、昔から希死念慮を抱えている人には、抑うつ以外の要因が関係していることもあります。他人と比較せず、自分自身の状態を大切にしながら、必要に応じて専門機関へ相談することが重要です。

参考情報は厚生労働省 うつ病の基礎知識をご確認ください。

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