高齢の親戚が物忘れや行動の変化を見せることは心配なことです。特に、物忘れがひどくなると認知症の疑いが強くなることがありますが、他にも別の精神的な病気が影響している可能性もあります。今回は、物忘れがひどくなった高齢の方がどの科にかかるべきかについて解説します。
1. 物忘れと認知症の症状
物忘れや行動の変化が見られると、まずは認知症の可能性を考えることが一般的です。認知症は記憶力の低下だけでなく、日常生活に支障をきたす行動の変化も特徴です。例としては、忘れたことに対する無関心、重要な約束を忘れること、物を紛失することなどがあります。
しかし、物忘れや行動の変化は必ずしも認知症だけが原因とは限りません。例えば、精神的な疾患や一時的なストレス、薬の副作用なども物忘れの原因になることがあります。
2. 双極性障害の可能性
質問者が挙げた「双極性障害」の可能性も重要な視点です。双極性障害は気分の変動が激しい精神障害で、興奮したり極端にエネルギッシュになったりする躁状態と、気分が沈み込み無気力になる抑うつ状態を繰り返します。
特に、異常なほどの活動性(多くの予定を立てたり、物事を急いで行ったりする)や、食事を取らない、過剰にお金を使うなどの行動が見られる場合は、双極性障害の兆候かもしれません。
3. どの科にかかるべきか
このような症状が見られた場合、まずは精神的な健康を専門に扱う精神科を受診することが推奨されます。精神科では、認知症を含む多くの精神的な疾患を診断し、必要に応じて治療法を提供します。
また、物忘れや行動の変化が脳の病気に起因している可能性がある場合は、脳神経外科や神経内科での診察も必要です。特に脳の機能に関連した問題が考えられる場合は、専門的な検査を受けることが重要です。
4. 受診後の対処法
専門医に相談した後、診断結果に基づいた治療が開始されます。もし認知症や精神的な疾患が確認されれば、薬物療法やカウンセリング、生活習慣の改善など、症状に適した治療法が提案されます。
また、周囲のサポートも重要です。家族や友人が積極的に関与し、支援することで、症状の進行を遅らせたり、患者本人の生活の質を向上させたりすることができます。
まとめ
物忘れや行動の変化が見られた場合、認知症や精神的な疾患の可能性を考慮することが大切です。精神科や脳神経外科、神経内科を受診し、専門医の診断を受けることで、早期に適切な治療を受けることができます。家族や親戚がこのような症状に悩んでいる場合は、焦らずに適切な専門家に相談することが重要です。
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