乱視の度数をコンタクトレンズに合わせる際、正確な計算が求められます。眼鏡とコンタクトレンズでは、度数の表現方法が異なるため、計算を誤ると視力が合わない場合があります。この記事では、乱視の度数をコンタクトレンズに変換する方法と、計算時の注意点について解説します。
乱視の度数とコンタクトレンズの度数の違い
乱視は、角膜が不規則に歪んでいるために生じる視力の乱れです。眼鏡の場合、乱視の度数は「CYL(シリンダー度数)」で表され、角度は「AX(軸)」で表現されます。しかし、コンタクトレンズでは、これらの度数をそのまま使用することはできません。コンタクトレンズでは、より精確にフィットさせるために、度数を調整する必要があるのです。
例えば、眼鏡で「P -3.50、CYL -0.75、AX 180」と記載されている場合、コンタクトレンズの度数に変換する際には、シリンダー度数と軸の位置を考慮して調整が必要です。
乱視の度数をコンタクトに変換する基本的な計算方法
乱視の度数をコンタクトレンズ用に計算する際、まず重要なのは「シリンダー度数(CYL)」と「軸度数(AX)」を元に、レンズの曲率を変えることです。通常、眼鏡の度数をそのままコンタクトレンズに変換することはできませんが、一般的にシリンダー度数はほぼそのまま使われることが多いです。
例えば、「CYL -0.75」の場合、コンタクトレンズでもそのまま「-0.75」の度数を使用することが多いです。軸の値(AX)は、レンズの方向を示しており、180度の軸であれば、コンタクトレンズでも同じ角度が適用されます。
シリンダー度数と軸の調整方法
シリンダー度数をコンタクトレンズに調整する際、度数が小さい場合、または乱視が軽度の場合、特別な調整が必要ないことが多いです。しかし、強い乱視の場合、特定のレンズ設計が必要となる場合があります。
軸については、眼鏡のAX度数に従うことが一般的ですが、コンタクトレンズでは一部の軸の度数が1度単位でしか提供されないため、多少の誤差が生じることがあります。これらの細かい調整は、眼科での処方を基に確認するのがベストです。
コンタクトレンズを選ぶ際の注意点
コンタクトレンズを選ぶ際には、度数だけでなく、レンズの種類や素材も重要です。乱視用のコンタクトレンズには、通常のレンズと異なる設計が求められます。特に、トーリックレンズ(乱視用レンズ)などは、乱視の種類や強さに応じて設計されています。
また、目の形状やサイズによっても、最適なレンズが異なるため、眼科医と相談して、自分に最も適したレンズを選ぶことが大切です。
まとめ
乱視の度数をコンタクトレンズに変換する際は、シリンダー度数(CYL)と軸(AX)を元に、適切な調整を行うことが必要です。基本的には、眼鏡と同じ度数を使える場合が多いですが、強い乱視の場合や特殊なレンズを必要とする場合もあります。コンタクトレンズを選ぶ際は、度数に加えて、レンズの種類や自分の目の状態を考慮することが重要です。
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