親知らずを抜いた後に血が止まらないことはよくあることですが、その対処法を理解しておくことが重要です。多くの場合、医師からは「しばらく血が止まりにくいことがある」と説明されますが、実際に出血が続くと不安になることもあります。この記事では、親知らず抜歯後の出血が止まらない場合に試すべき方法と注意点を紹介します。
親知らず抜歯後の正常な出血の範囲
親知らずを抜いた後、出血が続くのは自然なことです。特に最初の数時間から24時間以内は血が出ることが多く、ガーゼを噛むことで血を吸収し、圧力をかけて止血を助けます。しかし、時間が経つにつれて血が止まりづらくなることがあります。
通常、血が出るのは歯茎にできた傷が癒される過程であり、完全に血が止まるには数時間から24時間かかることがあります。しかし、出血が異常に長引く場合や、血がサラサラしている場合は、別の原因が考えられることもあるため注意が必要です。
出血が止まらない場合の対処法
出血が長引く場合、以下の方法を試すと効果的です。
- ガーゼをしっかりと噛む – ガーゼをしっかりと噛むことで圧力がかかり、止血効果が高まります。血が見えなくても、ガーゼを取り替えずにそのまましばらく噛み続けてみましょう。
- 冷たいものを口にする – 冷たい水や氷を口に含むことで血管が収縮し、出血を抑える効果があります。氷で口を冷やすことも有効です。
- 頭を高く保つ – 出血が止まりにくい場合は、仰向けに寝ると血流が増えやすくなります。枕を使って頭を高く保ちながら横になることが有効です。
出血が止まらない場合はいつ受診すべきか
通常の親知らず抜歯後の出血は時間とともに収束しますが、以下のような場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。
- 出血が12時間以上続く場合
- 血が止まっても再び出血する場合
- 血が非常に濃い色をしている場合(チョコレート色など)
- 異常に痛みが強い場合
このような場合、専門的な治療が必要なことがあります。医師が追加の止血処置を行う場合や、感染症を防ぐための処置を行うことが考えられます。
親知らず抜歯後の出血予防と注意点
親知らずを抜いた後の出血を予防するためには、いくつかの注意点があります。まず、抜歯後24時間は強く口をうがいしないようにしましょう。うがいをすると血が再び流れやすくなり、止血が難しくなることがあります。
また、吸う行為(タバコを吸う、ストローを使うなど)は避けましょう。これらの行為も血液が再び流れやすくなる原因となります。食事に関しても、硬いものや刺激物は避け、柔らかい食事を心がけましょう。
まとめ
親知らず抜歯後の出血は自然な現象であり、通常は数時間から24時間以内に止まりますが、出血が長引く場合や異常を感じた場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。適切な方法で圧力をかけたり、冷たいもので血管を収縮させることで、多くの場合は出血を止めることができます。しかし、止まらない場合や不安な症状が続く場合は専門的な処置が必要です。
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