双極性障害や複雑性PTSDを抱えていると、気持ちが不安定になり、時には強い絶望感を感じることがあります。特に、毎日「死にたい」と感じるほどつらいときは、どのように対処すればいいのか分からなくなることもあるでしょう。本記事では、気持ちが楽になる方法や、サポートを受ける方法について解説します。
双極性障害とは?
双極性障害は、気分の波が激しく、躁状態と抑うつ状態を繰り返す精神疾患です。エネルギッシュで活動的な躁状態と、無気力で落ち込みが激しい抑うつ状態が周期的に訪れます。
双極性障害の主な症状
- 躁状態:気分が異常に高揚し、睡眠時間が短くても活動的になる。判断力が低下し、衝動的な行動をとることも。
- 抑うつ状態:気持ちが沈み、何もやる気が起きず、自分を責める気持ちが強くなる。最悪の場合、自傷行為や希死念慮(死にたい気持ち)が出ることも。
複雑性PTSDとは?
複雑性PTSDは、長期間にわたるトラウマ体験が原因で生じる精神的なダメージです。一般的なPTSDと異なり、自己否定感や対人関係の困難、慢性的な不安や抑うつが特徴です。
複雑性PTSDの主な症状
- フラッシュバック(過去のトラウマが突然よみがえる)
- 感情のコントロールが難しく、怒りや悲しみが爆発しやすい
- 対人関係のトラブルが多くなる
- 慢性的な抑うつ状態や自己否定
つらい時にできる対処法
1. 「今すぐ死なない」ことを意識する
死にたい気持ちが強いときは、「今すぐ死ぬ必要はない」と自分に言い聞かせることが大切です。双極性障害の抑うつ状態では、気分が落ち込むと「このままずっと続く」と感じがちですが、実際には気分の波があるため、時間が経つと軽減することが多いです。
2. 誰かに気持ちを話す
信頼できる人に今の気持ちを話してみましょう。家族や友人、SNSでつながる同じ悩みを持つ人でも構いません。「話すこと」は気持ちを整理する助けになります。
3. 専門家に相談する
つらい状態が続く場合は、精神科や心療内科で専門医に相談するのも一つの手です。双極性障害には適切な治療法があり、薬物療法やカウンセリングによって症状をコントロールすることが可能です。
役立つサポート機関
ひとりで抱え込まず、利用できるサポートを積極的に活用しましょう。
精神科・心療内科
治療には適切な薬の処方やカウンセリングが重要です。医師と相談しながら、自分に合った治療を受けることで、つらい気持ちを和らげることができます。
支援団体・相談窓口
機関 | 連絡先・特徴 |
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いのちの電話 | 公式サイト / 24時間対応の電話相談 |
こころの健康相談 | 全国の精神保健福祉センターが提供する相談窓口 |
厚生労働省の相談窓口一覧 | 公式サイト |
まとめ
双極性障害や複雑性PTSDを抱えていると、つらい気持ちが強くなることがありますが、適切な治療とサポートを受けることで改善の可能性は十分にあります。一人で抱え込まず、専門家や周囲のサポートを活用しながら、自分に合った対処法を見つけていくことが大切です。
「死にたい」と思う気持ちが強くなったときは、まずは「今すぐ死なない」ことを意識し、できるだけ信頼できる人に話してみてください。あなたの苦しみを理解してくれる人は、必ずいます。
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